モノづくり企業が本当に必要としている技術者の応募書類(5)
応募する職種や業界を知る! 電気制御設計職編(2/2 ページ)
電気保全職から電気制御設計職へ
電気制御設計者としての経験がなくてもチャレンジは可能です。
具体的には、電気保全職でPLCプログラムの修正、更新を経験してきた方です。しかし、「一からPLCプログラムを作成したことがないから……」「自分で作成したものもあるけど100行程度の簡単なものなので……」と自信のない方がほとんどです。
そんなとき、筆者は「ある動きを実現するためにはどのようなラダーを書いたらよいか分かりますか。例えば、『ピックアンドプレース』のような簡単なもので」といつも同じ質問をさせていただいていますが、ほとんどの方が「それは分かります」と即答します。確かに一から設計した経験がないため、覚えていく大変さはありますが、電気制御設計者になることは、不可能ではありません。
ここで、過去の事例を紹介しましょう。
Kさんは高校卒業後、大手メーカーの生産設備を担っている子会社F社へ入社し、自社設備の保全職に就きました。
半年ほどたち、慣れてきたところで、上司(年配の方)から「君はPCが使えるから(プログラミングができるわけではなく、ただ単に普通にPCが使えるというだけ)、PLCを勉強して更新作業や修正もやってみてよ」と言われ、ゼロから覚えていきました。
Kさんが任された理由は、部門内で唯一PLCが分かる方が退職することになったからです。その後は、電気制御担当として修正だけでなく、簡単なものは一からラダーを書くようになりました。そのような環境で10年程たったところで、「自分はこのままでよいのか?」と悩み始めました。そこで、今後のキャリアの方向として「電気制御設計職という作る側の職種もある」ということを筆者からKさんにお伝えしたところ、Kさんは非常に興味を持ち、電気制御設計職へチャレンジしようと決意しました。
Kさんは複数候補企業から1社に絞って応募し、見事内定を勝ち取り、N社に入社となりました。初めの数カ月は設計というものがイマイチ分からなかったようですが、ある案件を任され、どうしたらできるかを考えに考え抜いて装置を作るという経験をし、「やっと設計というものが分かってきた」とうれしそうに話していました。今では“保全側の気持ちも分かる設計者”として大活躍中です。
この事例ですが、保全と設計とどちらがよいかという話ではなく、自分はどちらをやっていきたいのかということがポイントになります。Kさんは作る側に行きたいと思ったパターンですが、電気保全職をやっていきたいというパターンもあります。
職務経歴書の具体的な書き方(電気制御設計者向け)
最後に一例として、職務経歴書のフォーマットをご紹介します。
基本的には、連載第3回で紹介した書き方をベースに作成していけば、求人企業が知りたいポイントを押さえた職務経歴書を作成できるでしょう。
次回は、電気回路設計開発職についてのお話をしていきます。お楽しみに! (次回に続く)
筆者プロフィル
日本アルテック株式会社 代表取締役 相澤 庸介(あいざわ ようすけ)
1998年大学(電気工学専攻)卒業後、流通業界を経て、2002年東京リーガルマインド入社。キャリア・コンサルタント資格取得を目指す方向けの講座企画、運営を行う。2006年アルプス技研に転じ、技術者のキャリア形成支援に携わった後、2012年日本アルテックを設立し、現職。
技術者の転職支援に完全特化し、その他業界は一切手を出さないという徹底したスタイル。専門的に集中して取り組む事で、企業との深い関係構築や業界情報を深く知ることが出来、きめ細かいマッチングを実現するという点にこだわりを持ち、モノづくり技術者の転職支援を行っている。
日本アルテック株式会社 https://www.altechjp.com/
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モノづくり企業が本当に必要としている技術者の応募書類
技術者であるあなたが転職活動を行う際、どのような「履歴書」「職務経歴書」を作成していますか? モノづくり企業が本当に必要としている応募書類について、技術者の転職支援を長年サポートしてきた筆者が伝授します。
この記事の著者
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