シード・プランニング ロボット市場予測
介護や見守りで普及が見込まれるコミュニケーション&テレプレゼンスロボット
シード・プランニングは、「コミュニケーション&テレプレゼンスロボット」に関する調査を実施し、結果レポートの概要を発表した。
サービスロボットの中でも、同じ場所で人と会話したり、情報を入手したりできる「コミュニケーションロボット」、そして離れた場所にいる人がインターネットなどを介して操作し、その人の代わりにそこにいる人々と会話したり、遠隔地から作業を行ったりできる「テレプレゼンスロボット」が、さまざまな分野で普及しつつある。
特に、米国のような広大な国土を有する地域では、経費削減/時間短縮を目的にビデオ会議やテレワークが行われているが、「ビデオ会議などよりも親近感が湧く」との理由から、コミュニケーション&テレプレゼンスロボットに注目が集まっているという。また、介護や育児などの理由で在宅勤務をしている人たちにとって、在宅/遠隔でコミュニケーションが行えるテレプレゼンスロボットの存在は大きく、今後の普及が見込まれている。
こうした市場背景を受け、市場調査・コンサルティング会社であるシード・プランニングは、「コミュニケーション&テレプレゼンスロボット」に関する調査を実施し、結果レポートの概要を発表した。
なお、テレプレゼンスロボットに関しては、映像を基に遠隔地との双方向コミュニケーションができる「テレプレゼンス」、離れた場所にいるロボットと感情共有ができ自分の分身のように操作できる「テレイグジスタンス」、有線/無線通信を介して操作できる「遠隔操作」に分類されるため、今回は「Double」や「Beam」などのように映像でコミュニケーションが行えるテレプレゼンス(ロボット)を対象に行われた。
以下、調査結果の概要を紹介する。
今後どうなる? コミュニケーション&テレプレゼンスロボット市場規模
2015年のコミュニケーション&テレプレゼンスロボット市場規模は、18億7500万円。その後、市場は大きく成長していき、2024年には2015年比25倍強の473億円規模に達すると予測する。
「Pepper」や「PALRO」などに代表されるコミュニケーションロボットの価格は、安価なもので1万円台の製品も出始めているが、市場的には数十万円クラスの製品が中心であり、現時点での利用分野は限定的といえる。しかし、今後製品の低廉化が進んでいき、「受付」「会話」「介護」「見守り」といった幅広い分野での導入が進んでいくものと考えられる。
一方、テレプレゼンスロボットに関しては、オフィスや工場、医療現場などのビジネス利用だけでなく、家庭向け低価格製品も登場し、市場拡大が期待されている。しかし、テレプレゼンスロボットは移動しながら遠隔地の相手とコミュニケーションしたり、遠隔地の状況を把握したりできるといったメリットがあるものの、従来のテレビ会議システムや「Skype」をはじめとするビデオ通話アプリケーションなどとの決定的な優位性が見いだせていない状況でもある。そのため、テレプレゼンスロボットの「その場にいるような存在感」に、利用者がどこまで魅力を感じることができるかが普及のポイントになるとみている。
また、コミュニケーション&テレプレゼンスロボットの利用拡大のためには、スマートフォンやタブレット端末がそうであったように、利用できるアプリケーションやコンテンツ、通信環境といった、組み込むサービスの拡充も重要なポイントになるとしている。
なお、本調査結果の詳細は、レポート「コミュニケーション&テレプレゼンスロボットの最新市場動向 ~人とコミュニケーションを行うロボットと遠隔で人の代わりに会話を行うロボット(動くテレビ電話)~」にまとめられている。
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