ニコンは2016年9月、米Carbon3Dが発行する優先株の増資を引き受けたことを発表した。1000万ドル(約10億円)を出資したとしている。
Carbon3Dは、3Dプリンタ本体や3Dプリンタで用いる材料の開発・製造・販売を手掛けるベンチャー企業。「CLIP(Continuous Liquid Interface Production)」と呼ぶ独自の造形技術を保有しているのが強みだ。CLIPを用いることで、従来の3Dプリント方式よりも造形速度が向上する他、造形物の剛性や機械特性、表面の平滑性も引き上げられるという。
ニコンは、今回の出資により産業機器事業を強化し、事業領域の拡大を目指す。開発・試作・生産といった、ものづくりの各過程に適したソリューションの拡大を進める。
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