シート状製品表面の微細な欠陥を検査する「ウェブ外観検査装置M9300」:東芝デジタルソリューションズ
東芝デジタルソリューションズは、フィルムや紙など、シート状製品表面の微細な欠陥を高速・高精度で検査する「ウェブ外観検査装置M9300」を発売した。
東芝デジタルソリューションズは2018年6月12日、フィルムや紙など、シート状製品表面の微細な欠陥を高速・高精度で検査する「ウェブ外観検査装置M9300」を発売した。高速ラインセンサーカメラと高速画像処理技術を採用し、検出能力と分類機能を強化した。価格は、最小構成で1500万円から(税別)。製造工程や検査対象、内容などに合わせたカスタマイズにも対応する。
◎「マシンビジョン」関連記事 〜活用・導入事例、課題、メリット〜 など
» 人間による官能検査から3Dスマートセンサーによる非接触検査へ
» 国内製造業のガラパゴス化を解消へと導くリンクス――アジア市場への進出も
» 量産ラインで本格稼働する「3Dマシンビジョン」、その仕組みと導入メリット
M9300は、シート状製品の製造ラインにラインセンサーカメラと照明を設置し、画像処理を実施することで、微細な欠陥を検査・分類する。フィルムや紙、不織布、金属などのキズやしわ、穴、異物、虫といったさまざまな欠陥を検出できる。
従来比4倍となるデータレート640MHzの高速ラインセンサーカメラと高速画像処理技術を組み合わせ、欠陥の検出能力と分類機能を強化。また、高速ラインセンサーカメラによって流れ方向の分解能が向上し、鮮明な画像を撮影できる。画像が鮮明になったことで、従来は困難だった異物と虫の区別が可能になった。
さらに、欠陥分類機能に新たな欠陥形状判定アルゴリズムを追加し、欠陥の自動分類能力を高めた。導入済みの「ウェブ外観検査装置M9100」シリーズは、オプションによってバージョンアップすることもできる。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 5分で分かるEtherCAT
» 産業用IoT向け“次世代イーサネット規格”とは?
» 基礎から始める FL-net 入門編
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 正常データのみで学習可能な外観検査ソフトウェア「gLupe」開発キット
システム計画研究所は、製造業向け外観検査ソフトウェア「gLupe」開発キットの販売開始を発表。数十枚の正常データのみで学習し、不良品を検出できるという。 - 製造業向けAI外観検査ソフトの評価版をHPの「Z2 Mini」にバンドルして販売
システム計画研究所/ISPは、同社の製造業向けAI外観検査ソフトウェア「gLupe」の評価版が、HPのミニワークステーション「Z2 Mini」にバンドルされ、「Deep Learning 外観検査評価キット for Windows」として菱洋エレクトロが販売を行うと発表した。 - 人間による官能検査から3Dスマートセンサーによる非接触検査へ
リンクス主催のプライベートイベント「LINXDays」(東京会場)のマシンビジョン・セミナーから、3次元計測機「Gocatorシリーズ」について取り上げる。自動車業界を中心に採用が広がっているとし、Gocatorを用いた非接触検査の事例が幾つか紹介された。 - NEC、良品データの学習のみで不良品を検出するAIエンジンを製品化
NECは、画像データを用いた検品業務の効率化などを実現するAI技術群「NEC the WISE」の1つであるディープラーニング技術を搭載したソフトウェア製品「NEC Advanced Analytics - RAPID機械学習」を強化し、販売活動を開始した。 - 検品工数を約2分の1に、オンプレ実装も可能なAI利用の目視検査ソリューション
AI活用の目視検査ソリューションをNECが販売開始した。X線写真を含む対象の製品画像をもとに判別するもので、人手にて行っていた検品検査工数を約2分の1に削減する。