ファナック、マシニング系超精密加工機「ロボナノα-NMiA」を発表:自動車光学部品金型の大型化に対応
ファナックは、マシニング系超精密加工機「ロボナノα-NMiA」を発表した。
ファナックは2018年4月、マシニング系超精密加工機「ロボナノα-NMiA」を発表した。CNC、サーボ制御技術を用いて同時5軸制御ができ、回転工具によるミリング加工、非回転工具による引き切り加工に対応する。
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ロボナノα-NMiAは、自動車、時計関連加工に適しており、特にヘッドアップディスプレイ金型、ヘッドランプ金型などの自動車光学部品金型の大型化に対応するため、A4サイズのワークまで加工できる。
油軸受の採用により、空気軸受を使用した従来機に比べて剛性が向上。油軸受は非接触軸受を採用し、固体摩擦のない滑らかな駆動によって減衰性も向上した。
従来機は1nm指令、制御だったが、同社の最新CNC、サーボ制御技術により、0.1nm指令、制御を適用。加工面粗度、面品位が向上し、切削だけで磨きなし鏡面が可能になった。
専用操作画面には、iHMI表示器を採用。加工の段取りに使用する各種測定装置の画面を取り込み、観察・操作できるため、複数のモニター、配線が不要となっている。
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