横河電機、製造業向け統合機器管理ソフト「PRM R4.01」を発売:機器の稼働状態をKPIで統計的に把握
横河電機は、統合機器管理ソフトウェアパッケージ「PRM(Plant Resource Manager) R4.01」を発売した。
横河電機は2018年4月、統合機器管理ソフトウェアパッケージ「PRM(Plant Resource Manager) R4.01」を発売した。主な市場は製造業全般。用途として、プラントのフィールド機器立ち上げや運転業務、保全業務の支援を想定している。
◎編集部イチ押し関連記事:
» IoT時代の到来でその重要性が再認識されている「PLM」とは
» 自社に適した業務用アプリケーションを“ノンプログラミング”で開発
» 日系企業特有の配賦や棚卸資産評価に対応する、グローバル製造業向け原価管理テンプレート
PRMは、プラントで使用される大量の監視制御用の機器などの状態や保全情報を集中管理するソフトウェアパッケージ。今回発売されたPRM R4.01では、プラント全体の機器の稼働状態を統計的に把握できる「フィールドアセットKPI(Key Performance Indicators:評価指標)レポート機能」を追加。これまで個別に把握していた機器の稼働状態を、KPIで統計的に把握できるようにした。異常の発見の他、不具合の原因特定や解析、保全作業の優先順位付けの検討などに活用できる。
また、機器のパラメータを設定する機能として「パラメータ テンプレート機能」を装備した。テンプレートにパラメータを設定し、これを機器にダウンロードすることで、同じパラメータの複数の機器を効率的に設定できる。故障した機器を交換する場合、機器設置後のパラメータ設定に時間がかからないため、迅速に機器を立ち上げることができる。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 「カイゼン」を中心にデータ活用が進む製造業、課題はROIと人材
» DMG森精機の「CRPプロジェクト」が推進する日独統合
» 77.3%が“つながる工場”実現に向けて取り組みを開始――経営層も投資に意欲
» デジタル化は産業社会に何をもたらすのか?
» バズワードの域から抜け出すインダストリアルIoT
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ヤマハ発動機がIoTビジネスへ参入、産業用ロボット遠隔管理システムを共同開発
ヤマハ発動機とヤマハは、産業用ロボットの遠隔管理システムパッケージを共同開発し、2018年度内の発売を目指す方針を明らかにした。両社による製品の共同開発は「初」で、今回の協業によりヤマハ発動機は、FA領域におけるIoTビジネスへ本格的に参入する。 - FA機器のAI/IoT化計画――2020年までに完了目指す
オムロンは各種FA機器に最適なAIアルゴリズムを搭載し、熟練技術者の知見や勘をAIに置き換えることで製造業が抱える課題を解決し、“機械が人の能力、創造性を引き出す”未来のモノづくり現場の実現に取り組んでいくことを発表した。 - 無線型センサーを活用し、設備機器の遠隔監視システムを安価に構築
日立システムズと日立プラントサービスは、浄水場で利用する電動機や減速機といった回転機器の稼働状況の監視や、保全業務を効率化する遠隔監視システムを開発した。 - 産業機械のアフターサービス支援をARで、サン電子が安川電機と協力
ARを用いた業務効率化システム「AceReal」を手掛けるサン電子が安川電機と協力し、産業用機械メーカー向けのアフターサービス支援プラットフォームを提供する。 - PLCや産業機器からのデータ収集が容易に、工場のスマート化を支援するソリューション
セゾン情報システムズとたけびしは、迅速かつ低コストでスマートファクトリー化を実現できるソリューションを提供。たけびしのIoT対応データアクセスユニット「デバイスゲートウェイ」と、セゾン情報システムズのIoTデータ転送ソフトウェア「HULFT IoT」を組み合わせ、稼働状況の見える化や遠隔管理の実現を支援する。