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「チープカシオ」の組立を自動化、国内回帰を低コスト実現したカシオのモノづくり:シリーズ「モノづくりの現場から」(カシオ計算機 山形カシオ)(2/2 ページ)
カシオが低価格時計「チープカシオ」の生産を、国内で自動化する。基本的に腕時計はデザインバリエーションの多さなどから生産自動化に向かない製品であるが、あえてカシオは自動化に踏み切った。その理由と手法を紹介する。
設計と部品を変えずに自動化せよ
2018年内の稼働開始を予定する自動化ラインであるが、稼働に際して乗り越えなくてはならない、いくつかの壁が存在した。最も大きなものは、自動化の前提として「設計や部品を変更しない」という点である。
対象となる商品は30年前から売られているロングセラー商品。設計した当時は、手作業で組み立てることを前提としており、自動化には向かない製品であるが、設計や部品を変更してしまうと長年売れ続けているモノとは異なるものになってしまう。人気商品を変えることは機会の損失にもつながりかねないのだ。
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