設備機器のAI異常診断学習モデルをAPIで提供、利用料金は月額10万円から:スカイディスク
スカイディスクは、故障予知や検品作業の効率化を目的とした設備機器のAI(人工知能)異常診断学習モデルをAPIで提供すると発表した。
スカイディスクは2018年1月17日、設備機器の故障予知や検品作業の効率化を目的とした設備機器のAI(人工知能)異常診断学習モデルをAPIで提供すると発表した。利用料金は月額10万円からで、データ量やデータ連携頻度によって料金が変わる。
◎「故障予知/予兆保全」関連記事 〜IoT・AI活用、導入事例、課題〜 など
» コニカミノルタが語る「故障予知からのビジネスモデル構築」その収穫と課題
» AIを活用した故障予知は課題も多く、緩やかなペースで進展
» AIによる予兆保全は2018年「成長期」へ
今回発表したサービスは、「音による異常診断モデル」と「振動による異常診断モデル」の2種類のAI学習モデルをAPIで公開し、インターネット経由でサービスを利用できるようにしたものだ。すでに存在するセンシングデータを連携すればAPI経由で結果を参照できるようになる。
同社はこれまで製造業向けに、IoT(モノのインターネット)時系列データに特化したAI分析サービス「SkyAI」を提供してきた。その中で設備機器の故障予知と検品作業の効率化を実現するAI学習モデルに、新しいデータをインプットするだけで判定結果を出せるような汎用化、標準化を目指してきた。
今後、利用できるAI学習モデルを拡充し、画像データを元にした検品業務の効率化が可能になるモデルを提供する予定だ。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 「カイゼン」を中心にデータ活用が進む製造業、課題はROIと人材
» 製造業大手15社に聞いたIoT導入の“いま”、求められる技術者像も多様化
» IIoTがもたらす未来、国内製造業のガラパゴス化を解消するには?
» IoTシステム構築の第一歩は「計測」から!
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- AI活用で建設機械の最適な保守メンテナンスを実現するIoT油圧ブレーカシステム
スカイディスクは、安川情報システムと共同でIoT油圧ブレーカシステム「TO-MS」を開発。東空販売が製造・販売する建設機械用油圧ブレーカーのタイムリーなメンテナンスを実現する。 - ベテラン技術者の耳で判断していた異音を検知! 異音の見える化ソリューション
NTTデータは、IoT技術を用いて設備機器の稼働音を可視化することで、異常検知/予防保全を支援する「異音検知ソリューション」の提供を2016年11月から開始する。 - センサーノードで装置異常アルゴリズムを処理、工場向けAIチップを共同開発
ロームが次世代工場向けAIチップの開発に着手する。これまでサーバやゲートウェイで処理していた、生産装置の異常検出をセンサーノードで実行でする。 - リコールなどにつながる市場品質問題を迅速に検知できるソリューション
デロイト トーマツ コンサルティングとトーマツは、「Deloitte Exponential」および「Deloitte Analytics」が提供するサービスとして、リコールなどにつながる市場品質問題を迅速に検知する「品質アナリティクスソリューション(QAS)」の提供開始を発表した。 - 故障予知サービスに“使いながら育てる”プラントモデルが登場
安川情報システムは、複数の設備を組み合わせたプラントなどの施設向けに、同社が提供する故障予知サービス「MMPredict」のプラントモデルを開発し、提供を開始した。