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「時速160キロで急ハンドル」を再現できる、実車を使ったテストシステム:東陽テクニカ DMTS(2/2 ページ)
高度化する自動車の開発に、テストと検証は追い付いていないように見えてしまう。そこで注目されるのが、単体テストとテストコースでの実走行の間を埋める「ハンドルを切れるシャシーダイナモ」だ。
VMRは単に映像を流すだけではなく、踏んだアクセルとブレーキにあわせて映像を変化させ、ステアリングについてもダイナモ下に用意した反力装置で実車に相当した操舵(そうだ)感覚を再現する。現時点では実装されていないが、車体底部に取り付けるタイプの車両姿勢制御装置も提供する。こうした制御装置は既に市販化されているが数億円と高価であるため、東陽テクニカではサスペンションの挙動再現に特化した安価な制御装置として提供する計画である。
「自動運転車テストプラットフォーム」としての定着狙う
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