連載
スマートスピーカーが示す「モノのサービス化」事例:TechFactory通信 編集後記
各社の「スマートスピーカー」は、2017年末のヒット商品、話題商品ランキングに取り上げられるでしょう。ただ、モノとしてのランキング化はさほど意味がないように思えます。
都内のある家電量販店をのぞくと、Googleの「Google Home」が大きくプッシュされていました。音声操作で家電制御やインターネットを通じた情報検索などをしてくれる製品はGoogle Homeの他にも、LINE「Clova」やアマゾン「Echo」が登場あるいは登場を予定しており、ソニーも製品を投入するので年末に向けた話題となりそうです。
新カテゴリー製品であるためにジャンルを指す言葉が定まっていない印象があり、個人的には「AIスピーカー」より「スマートスピーカー(略称は“スマスピ”でしょうか)」の呼び方がいいかなと思っています。
呼び方はさておき、「スマートスピーカーがヒットするか?」は誰もが気になるところで、恐らく年末のヒット商品番付け的な企画のどこかに顔を出すのではないかと思います。ただ、この質問自体にあまり意味がないとも思うのです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- HomePodの敵はAmazonでもGoogleでもなく、スピーカーに話す「違和感」だ
Amazon EchoやHomePodの登場で盛り上がるスマートスピーカー。音声入力は業務用途においてはある程度の導入が進んでいますが、一般家庭用品ではどうでしょうか。 - 暮らしのIoTにかかる期待
IoTの概念が日常の暮らしに普及するためには、一体何が必要でしょうか。 - トヨタやパナ、東急も参加、立ち上がるか国産「暮らしのIoT」
東急電鉄やパナソニック、トヨタ、東京海上、キユーピー、みずほFGなど多種多彩な77社が集まり、「暮らしのIoT」実現を目指すコネクティッドホーム アライアンスが本格始動した。住宅や不動産、食品など日常生活に近い企業も多く、その「推進力」が期待される。 - 「IoTのセキュリティ」はみんなの問題
IoTや類似するシステムは既に身の回りに多数存在する。今回はレーダー情報の可視化というIoT的なシステムである「天気予報」から、IoTの想定されるリスクと対処法について考察してみたい。 - 安全安心なIoT機器の開発に必要な技術とは?IPA/SECの手引書を読み解く
IoT対応製品やサービスは「つながる」ため、従来の開発手法では十分な安全安心の確保ができないことも想定できる。2016年の「つながる世界の開発指針」で指針を示したIPA/SECが一歩踏み込み、技術面での対応にフォーカスした手引書を公開したので内容を紹介したい。