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AtmelとMicrochipに見る、半導体企業M&Aの難しさ大原雄介のエレ・組み込みプレイバック(4/4 ページ)

2016年春、安定経営といわれていたAtmelがMicrochipに買収された。買収に至る背景と経緯と、同種企業の統合の困難さについて触れてみたい。

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 内部はともかく外向けのサービスに関して言えば、いきなり統合は無理ということで、買収後もAtmelのWebサイト( http://www.atmel.com/ )は残っており、プレスリリースのページも確認できる。

 製品についても、当初Atmelの内部で計画が決まっていたものに関してはAtmelのページで情報公開しており、統合後の製品に関してはMicrochipのページで、といったルールになっていたようだ。

 対外的にもそのルールが適用されており、例えば2016年10月に開催されたARM TechCon Santa ClaraにおけるMicrochipのブースはこんな感じ(Photo01)。Atmel製品を引き続きサポートし、新製品も投入してゆくという意思の表れと見ることもできるが、逆にMicrochipブランドに統合しきれない(した場合の反動が読みきれない)というジレンマも感じる。

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Photo01:細かく見ると製品ロゴや販促物にはMicrochipのロゴのみなのだが、壁には大きくAtmelのロゴが示されているあたりがなんとも

進みながらも「完全統合」にはまだ時間が

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