IoTや自動車分野での半導体需要増を見込み、長野県茅野市に工場新設:ディスコ
半導体製造装置メーカーのディスコは、生産能力増強を目的に、長野県茅野市に半導体製造装置工場を新設すると発表した。
半導体製造装置メーカーのディスコは2017年7月、生産能力増強を目的に、長野県茅野市に長野事業所・茅野工場を新設することを決めたと発表した。2018年4月に開設予定で、今後順次約550人の従業員を採用する計画としている。
◎編集部イチ押し関連記事
最先端のモノづくり現場
» NEC・レノボ製品の“1日修理”を実現するNECパーソナルコンピュータ 群馬事業場
» 機械と人の融合が可能にした最高画質、4K有機ELテレビはこうして作られる
IoT(モノのインターネット)や自動車、医療分野など半導体の活用領域や使用量は拡大を続けており、今後は半導体製造装置のさらなる需要拡大も見込まれている。ディスコでは、広島県呉市の広島事業所・桑畑工場で製造棟の拡張などを進めているところである。ただ桑畑工場では主に精密加工ツールの需要拡大に対応するもので、半導体製造装置の製造スペースが将来的に手狭になる可能性があった。さらに、ディスコの製造拠点は広島県呉市の桑畑工場、呉工場に集中しており、BCM(事業継続管理)の観点から被災リスクを分散する必要性があった。これらの背景から、新たに長野事業所・茅野工場の開設を決定したという。
建屋については現在子会社であるダイイチコンポーネンツが製品製造で使用中のディスコ茅野工場を使用する計画。まずはダイシングソーの一部機種を製造する計画とし、桑畑工場の現在の生産能力と合わせるとマニュアルダイシングソーの生産能力は約1.5倍となる見込みである。ダイイチコンポーネンツが製造する半導体製造装置用の主要部品や周辺機器などディスコ向け製品は今後ディスコ長野事業所・茅野工場で製造するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 生産効率を高めるため、山形カシオに新工場を建設
カシオ計算機は、国内生産拠点の山形カシオにおいて、時計の生産効率を高めるため、新工場を建設することを発表した。 - フランス工場を拡張、欧州SCMセンターにより欧州各地域への販売供給体制を強化
アマダホールディングスは、フランスにあるアマダヨーロッパのCHV工場を拡張し、リニューアルオープン。また、同工場の新機能として欧州SCMセンターを完成させた。 - 社員による共創実践の場を開設、九州発のIoT活用サービスの創出を目指す
富士通九州システムサービスは、社員による共創実践の場「Qube(キューブ)」を福岡市の本社オフィスに開設した。 - 工場立地件数、都道府県別では静岡県が第1位
経済産業省は、2016年1〜12月の国内製造業の工場立地動向をまとめた「工場立地動向調査」の内容を公表した。