フランス工場を拡張、欧州SCMセンターにより欧州各地域への販売供給体制を強化:アマダホールディングス
アマダホールディングスは、フランスにあるアマダヨーロッパのCHV工場を拡張し、リニューアルオープン。また、同工場の新機能として欧州SCMセンターを完成させた。
アマダホールディングスは2017年6月、フランスにあるアマダヨーロッパのシャルルビル=メジエール(CHV)工場を拡張し、同年6月2日にリニューアルオープンしたと発表した。また、同工場の新機能として欧州SCMセンターを完成した。
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CHV工場は、敷地面積が10万1000m2、工場棟面積は2万2839m2。そのうち、今回拡張した新工場(SCMセンターなど)は6821m2となる。
リニューアルオープンしたCHV工場では、工場拡張とともに生産設備を刷新。生産能力が5年前の約3倍となった。今後、ファイバーレーザーマシンを中心に生産を拡大する。また現地生産の比率を上げて、納期改善につなげる。
アマダヨーロッパでは、2015年から欧州全体のサプライチェーンマネジメント(欧州SCM)の展開を開始し、生産、供給、在庫を一括管理している。CHV工場内で新たに稼働する欧州SCMセンターにより、在庫管理を強化し、工場から欧州各地域へ直接出荷できる体制を構築していく。
CHV工場は、同じくフランスにあるシャトー・ドュ・ロワール(CDL)工場とともに、CO2レーザーマシン、パンチングマシンなどの板金加工機械の製造を担っている。同社は、5年前に両工場の生産能力拡大を計画し、設備投資を開始した。
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