連載
組み込みソフトウェアの「品質」とは何か――品質の始まりからその実態まで:IoT時代の組み込み系ソフトウェア品質(1)(3/7 ページ)
組み込みソフトウェアにおける「品質」とは、一体、何者であろうか。多用されている言葉であるがその実態はようとしてしれない。この連載では「IoT時代の組み込み系ソフトウェアの品質」をテーマに開発現場の目線で見ていく。まずはこの品質の正体を見破ることから始めたい。
1.3 ソフトウェア品質は総合芸術
ソフトウェアは普通の品物と違い、形がない。しかし一方で、サービスだけというものでもない。確かに品物としてのソフトウェアは存在する。つまり、モノ(品物)とコト(サービス)の両方の性質を併せ持っているのがソフトウェアである。ソフトウェア品質を考えるとき、この両者具有を理解していないと、話がすれ違ってしまい、喜劇か悲劇が演じられることになる。
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