ニュース
トヨタと共同開発した加工機をTNGAエンジンの量産ラインに納入:エンシュウ
エンシュウは、トヨタ自動車と共同開発したレーザークラッドバルブシート加工機の納入および立ち上げが完了し、量産を開始したことを発表した。
エンシュウは2017年7月、トヨタ自動車(トヨタ)と共同で開発したレーザークラッドバルブシート加工機の納入および立ち上げが完了し、量産を開始したことを発表した。
◎編集部イチ押し関連記事
自動車産業の未来
» 自動車産業、変革の時代をどう生きる? 未来への処方箋
» 燃費規制の厳格化を追い風に、車載モータの新たな需要が拡大
» 「eコックピット」は自動運転車の普及に伴い増加――2022年には830万台超へ
» 「自動追い越し」など実現するレベル2自動運転、2020年には500万台規模へ
» 「事故低減」「優れた運転体験」は自動運転市場を拡大しない
エンシュウでは、トヨタが開発したレーザークラッド工法にレーザー小型化技術などを組み込み、同加工機を開発。トヨタの「TNGA(Toyota New Global Architecture)」のエンジン量産ラインに納入した。高動力性能で燃費性能に優れたダイナミックフォースエンジンを初搭載する「カムリ」のエンジンは、この量産設備で生産される。
レーザークラッドバルブシート加工は、シリンダーヘッドのバルブポート部に金属粉末を供給しながらレーザーで溶融させ、直接肉盛りする技法。従来のシリンダーヘッド全体を加熱膨張させてバルブシートを圧入する加熱はめ工法や、液体窒素を封入した円筒内部でバルブシートを間接冷却し、圧入する間接冷しはめ工法に比べて環境によく、また製品技術の向上に貢献する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 業界初、マシンバイスとサブテーブルを一体化した「ビルトインバイス」を発売
DMG森精機は、マシンバイスとサブテーブルを一体化した「ビルトインバイス」を発売した。テーブル一体型バイスの製品化は「業界初」(同社)だという。 - 切りくずを分断する低周波振動切削技術を搭載した自動旋盤を7機種に拡大
シチズンマシナリーは、低周波振動切削(LFV)技術を搭載した自動旋盤の機種を2017年度中に7機種に拡大すると発表した。 - 一般旋削加工から自動旋盤加工まで幅広く対応した溝入れ加工用工具
タンガロイは、溝入れ加工用工具「TetraMini-Cut」の拡充アイテムを発売した。追加拡充により、一般旋削加工から自動旋盤加工まで幅広く対応する。 - IoT対応の自動車向け溶接モニターとインバータ式溶接電源を発表
日本アビオニクスは、IoTに対応した自動車産業向け高機能溶接モニター「QC-450」とインバータ式溶接電源「NRW-IN400P」を発表した。