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WannaCryで明らかになった生産システムのセキュリティ、「理想」と「現実」の間(3/4 ページ)
ランサムウェア「WannaCry」はITシステムのみならず、自動車生産拠点を稼働停止に追い込むなど猛威を振るい、亜種の発生もあっていまだに予断を許しません。WannaCryが浮き彫りにした生産システムが内包する「2つの問題点」と業務を守る「2つの対応策」を解説します。
IT以外のシステムを守るために整理すべき2つのこと
では、こうした状況下で、業務を守るために何ができるのでしょうか。
システムの棚卸し
1つは、自社システムではどんなOSのバージョンが使われており、どんなアプリケーションが動いているのか。また生産システムと情報システム、サーバ類がどのようにつながり、どれがどれに依存しているかを整理することでしょう。つまり棚卸しです。
そんなの普通はできているはずだし、「うちはつながっていないから大丈夫」と思われるかもしれませんが、WannaCryが散発的に影響を与えていることからも分かる通り、運用を続けるうちに変更が生じ、どこかに穴が空いてしまっている可能性は否定できません。「つながっていないから大丈夫だろう」から、「もしかしたら影響を受けるかもしれない」という視点で考えてみてはいかがでしょうか。
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