低コストで導入できる業種別PLMテンプレート、第1弾は自動車部品と産業機械向け:NEC Obbligato III
NECは、製品技術情報を一元管理するPLMソリューション「Obbligato III」を短期間、低コスト、高品質で導入できる業種別PLMテンプレートを発売した。
NECは2017年6月、製品技術情報を一元管理するPLM(Product Lifecycle Management)ソリューション「Obbligato III」を短期間、低コスト、高品質で導入できる業種別PLMテンプレートを発売した。第1弾として、自動車部品業向けを5000万円から、産業機械業向けを5500万円から(いずれも税別)提供し、今後3年間で60社への販売を目指す。
◎「PLM」関連記事 〜導入・活用事例、メリット、課題、解説〜 など:
» IoT時代の到来でその重要性が再認識されている「PLM」とは
» PLMの存在なくしてIoTによる製造業のデジタル変革は成し得ない
» 2020年国内PLM市場は2900億円規模に、PLMベンダーはデジタル化を追い風に新たな事業機会を狙う
» Excel「アングラPLM」の限界、製造業に高まるプラットフォームの必要性
» PLMシステムがうまく活用されていない“5つの理由”
Obbligato IIIは、設計図面や仕様書、部品表などの製品技術情報を一元的に管理するPLMソリューション。今回の新製品は、これまでObbligatoシリーズを約850社に導入してきた実績やノウハウを基に、業種ごとに特有の機能を体系化し、テンプレートとして提供する。あらかじめ定義された成果物を活用するため、カスタマイズにかかっていた期間やコスト削減につながるという。
自動車部品業向けのPLMテンプレートでは、国内外の開発/生産拠点で部品構成表(BOM、Bill of Materials)を共有・活用するための「グローバル統合BOM」や、BOMと合わせ工程や設備に関する情報を標準化し工程設計を効率化する「工程・リソース管理」といった機能を提供。グローバル規模で品質トレーサビリティーを強化する。
産業機械業向けのPLMテンプレートでは、標準開発や個別受注においてBOMの共有を促進する「統合BOM管理」、仕様とモジュールの関連性を可視化して見積もりや受注時のモジュール選定を効率化できる「製品定義管理」などのテンプレートを提供する。これらは営業から設計、生産までの業務をシームレスに連携し、リードタイムを短縮する。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 5分で分かる「PLM」入門
» PLMシステムの効用とそれを実現するためのフレームワーク
» DMG森精機の「CRPプロジェクト」が推進する日独統合
» なぜモノづくりシステムのROIはよくないのか?5つの理由
» どうすれば世界で勝てる設計・開発が実現しますか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- IoT時代の到来でその重要性が再認識されている「PLM」とは
PLM(Product Lifecycle Management:製品ライフサイクル管理)とは、企業の利益を最大化することを目的に、製品の企画、設計から生産、販売、廃棄に至るまでのライフサイクル全体における製品情報を一元管理することである。近年、従来の製品データだけでなく、IoTにより得られた情報もPLMで管理しようという動きが活発化しつつあり、PLMの重要性が再認識されている。 - インダストリー4.0時代の到来を前に、電子化が進まぬ昭和なデータ管理をしていませんか?
本格的な第4次産業革命(インダストリー4.0時代)の到来に向け、IoT活用への期待が非常に高まっている。この大きなビジネスチャンスをつかむべく、大企業を中心にさまざまな戦略、施策が打ち出されているが、果たして中小企業はどうすべきか? 大変革の潮流に飲み込まれないために何ができるのか? そのヒントを提示する。 - 2020年国内PLM市場は2900億円規模に、PLMベンダーはデジタル化を追い風に新たな事業機会を狙う
矢野経済研究所は、国内PLM(Product Lifecycle Management)市場に関する調査結果を発表した。 - PLMの存在なくしてIoTによる製造業のデジタル変革は成し得ない
今、PLM市場が業種を問わず伸びている。その背景には、製品設計・開発におけるIoT利活用に向けた準備の一環として、PLMを導入しようという動きが活発化していることが考えられるという。こうした中、PLMソフトウェア「Windchill」を展開するPTCはどのように市場を捉えているのか? 米PTCのPLM/ALM製品責任者がPLM市場のトレンドと製品戦略について語った。 - PLMシステムがうまく活用されていない“5つの理由”
本来あるべき姿ならROIが上がるはずなのに……。