トヨタ自動車/ISID
トヨタ、2017年度中にVRを用いた遠隔地3D車両情報共有システムの実証実験を開始
トヨタ自動車は、離れた拠点間の従業員同士が仮想空間上で、実物大のリアルな車両モデルを共有し、コミュニケーションを図ることができる遠隔地3D車両情報共有システムのプロトタイプを、電通国際情報サービス(ISID)とともに開発した。
VRで新車両の理解を深め、サービス向上へ
自動車の高機能化、複雑化が急速に進む昨今、車両の特長や構造を分かりやすく関係者に共有するための教育は、自動車業界にとって重要なテーマの1つであるという。中でも海外かつ多数の拠点を対象とした教育には、地理的制約などから多大なコストと時間を要し、効率的で効果的な教育環境の実現が求められていた。
こうした現状を受け、トヨタ自動車は世界中の同社拠点の従業員が、いち早く車両に搭載された新しい技術を仮想体験できる、VR(Virtual Reality:仮想現実)を活用した遠隔地3D車両情報共有システムのプロトタイプを、電通国際情報サービス(ISID)とともに開発。新車両への理解を深め、サービス向上につなげる考えである。
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3Dゲーム技術と設計データを連携し、リアルな3D車両をHMDで再現
同システムは車両の3D設計データを、VR技術により実物大のリアルな3D画像としてヘッドマウントディスプレイ(HMD)上に再現し、遠隔地(複数拠点)にいるユーザーらがあたかも同一空間内で1台の車両を共有しているかのような仮想環境を提供するものである。
このたび開発したプロトタイプシステムは、車両の3D画像の表示に加え、機構のアニメーション表示、車両モデルと視点の自由な移動、指示箇所へのマークの付与、ドキュメントの閲覧、音声会話、アバター表示(1つの車両を囲む複数ユーザーをキャラクターとして再現)といった機能を備え、視覚的かつ効率的なコミュニケーションを実現する。
開発には、3Dゲーム開発プラットフォームである「Unity」と、オンラインゲームなどで遠隔地ユーザー間のコミュニケーションを実現するネットワークエンジン「Photon」が用いられている。これに、ISIDが開発した直感的なユーザーインタフェースを組み合わせることで、遠隔地3D車両情報共有システム(のプロトタイプ)を実現した。
両社は、今回開発したプロトタイプシステムをベースに、ユーザーの意見や要望を集め、さらなる改善を図り、2017年度中にトヨタの複数拠点において実証試験を行う計画だという。
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