可搬質量25kgの新型多用途適用型ロボット、さらなる生産性向上に貢献:安川電機 MOTOMAN-GP25
安川電機は、多用途適用型ロボット「GPシリーズ」の新ラインアップとして、可搬質量25kgの「MOTOMAN-GP25」の販売開始を発表した。
安川電機は2017年5月29日、多用途適用型ロボット「GPシリーズ」の新ラインアップとして、可搬質量25kgの「MOTOMAN-GP25」の販売開始を発表した。
GPシリーズは、コンパクトな設置性とともに、可搬質量の増加やさらなる高速化、高精度化が求められる産業用ロボットのニーズに対応すべく、メカ構造を刷新した新型のロボットシリーズである。これまで可搬質量7〜12kgの範囲で「MOTOMAN-GP7」「MOTOMAN-GP8」「MOTOMAN-GP12」を展開してきたが、新たに可搬質量25kgのMOTOMAN-GP25を追加することで、ロボットの適用範囲のさらなる拡大を狙う。
MOTOMAN-GP25の主な用途は、部品搬送、組み立て、シーリング、ロードアンロード、研磨、アーク溶接などで、さまざま分野での自動化を支援する。なお、アーク溶接に関しては、アーク溶接用の装備品を付加したパッケージを用いることで対応可能となる。
加えて、MOTOMAN-GP25は新たな制御方式を採用しており、さまざまな電圧や安全規格などに対応できる新型コントローラー「YRC1000」を用いることで、性能を最大限に引き出すことができるという。
◎「産業用ロボット」関連記事 〜導入・活用事例、課題、メリット、市場〜 など
» オムロンが示す「産業用ロボットの未来」――人との新たな協調、設備との協調へ
» 吉野家の食器洗浄を支援する協働ロボット、自動仕分けで78%の工数削減を目指す
» 腐ったミカンもつぶさずにつかめる「リアルハプティクス技術」搭載双腕ロボット
従来の最高速度制限を撤廃し、最高速度で動作
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 家電、自動車部品、携帯電話などの小型製品の塗装に適した塗装ロボット
安川電機は、産業用ロボット「MOTOMAN」の塗装ロボットシリーズの新ラインアップ「MOTOMAN-MPX1150」の販売を、2017年3月15日から開始すると発表した。 - 産業用ロボットアームの開発プロセスを最適化する設計手法――新規参入でも短期市場投入が可能に
豆蔵と東京農工大学は、産業用ロボットアームの開発期間を短縮する設計手法の実用化に関する共同研究の成果を発表した。産業用ロボットアーム開発での実機試作回数を大幅に減らし、早期市場投入を支援する。現在、豆蔵はロボット領域への取り組みを強化しており、今回の設計手法を軸とした開発支援やコンサルティングの他、自社ロボットの開発なども視野に入れているという。 - 高屈曲ロボットケーブルの短納期・少量生産を実現するオーダーメイドサービス
沖電線は、高屈曲ロボットケーブル「ORPケーブル・シリーズ」をベースとした、短納期・少量生産のオーダーメイドサービス「ORP-MIXサービス」を2017年2月1日から開始すると発表した。 - AI機能対応の溶接電源および交流ユニット、薄板溶接をサポート
安川電機は、ロボット用アーク溶接電源「MOTOWELD-X350」および交流ユニット(XACU)の販売開始を発表した。 - ロボットの動作軌道を自動生成し、作業負担を軽減するパスプランニング機能
安川電機は、ロボットの動作軌道を同社のロボットシミュレーター「MotoSimEG-VRC」上で自動生成する“パスプランニング機能”を開発した。