ニュース
車載SoC「R-Car H3」向けPMICチップセット:ダイアログ PMICチップセット
ダイアログ・セミコンダクターは、ルネサス エレクトロニクスの車載コンピューティングプラットフォーム「R-Car H3」向けに、システムPMICと2つのサブPMICで構成するパワーマネジメントIC(PMIC)チップセットを発表した。
システムPMICとサブPMICの電源分割
ダイアログ・セミコンダクターは2017年4月、ルネサス エレクトロニクスの車載コンピューティングプラットフォーム「R-Car H3」向けに、パワーマネジメントIC(PMIC)チップセットの提供を開始すると発表した。システムPMICの「DA9063-A」とサブPMIC「DA9213-A」「DA9214-A」で構成される。
システムPMICとサブPMICの電源分割により、厳しい温度環境下でも消費電力を分散させることができる。これにより、競合する従来製品に比べて消費電力を14%低減する。
インフォテインメントモジュールでは、LCD画面の裏側で利用できる領域がますます制約されており、機能追加時の放熱が重要な課題になっている。各SoC実装に必要なシステムPMICとサブPMICの組み合わせは異なるため、同チップセットによりR-Car H3はその柔軟性を享受できるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- メガピクセルカメラを最大8つ搭載できるR-Car H3のADAS開発キット
ルネサス エレクトロニクスが、車載用サラウンドビューやミラーレスシステムなど、カメラを利用したADASアプリケーションの開発キットを発表した。R-Car H3をベースに4K映像にも対応、サンプルコードも付属する。 - ARMから最大24ストップのダイナミックレンジ、車載向け画像処理プロセッサ
ARMが車載用画像処理プロセッサ「ARM Mali-C71」を発表した。ADAS向けSoCに最適化されており、非常に広いダイナミックレンジを持つ。ISO 26262やASIL-Dといった安全規格にも適合する。 - HDRとLEDのちらつき抑制を同時に実現、ソニーの車載向けイメージセンサー
ソニーは、HDRとLEDのちらつき抑制の両機能を同時に利用できる車載用高感度CMOSイメージセンサー「IMX390CQV」を製品化した。HDR機能と、LEDのちらつき抑制を同時に使用できるのは「業界初」(ソニー)としている。 - 「車載ハイレゾ」を実現するサウンドプロセッサ、ポップノイズ低減機能も搭載
ロームがハイレゾ音源の再生に適した車載オーディオプロセッサを販売開始。「業界最高クラス」の特性を持ち、車載に適した音像表現を可能とする最適化が行われている。 - 150mmまでジェスチャーを認識できるコンバーター
オン・セミコンダクターは2017年1月、最大150mmの距離でジェスチャーを認識できる容量デジタルコンバーター「LC717A30UJ」を発表した。8個の容量感知入力チャネルを搭載している。