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「車載ハイレゾ」を実現するサウンドプロセッサ、ポップノイズ低減機能も搭載:ローム BD34602FS-M
ロームがハイレゾ音源の再生に適した車載オーディオプロセッサを販売開始。「業界最高クラス」の特性を持ち、車載に適した音像表現を可能とする最適化が行われている。
ロームは2017年2月6日、ハイレゾリューション再生に対応した車載オーディオ向けサウンドプロセッサ「BD34602FS-M」を開発したと発表した。既に量産は開始されており、生産拠点は前工程がローム浜松、後工程がタイのROHM Integrated Systemsとなる。
ハイレゾリューション音源とEV/PHVなどの普及によって、車載オーディオ分野においいても音源再生の正確性が求められているが、車載オーディオ用SoCはプロセス微細化に伴う低電圧化によって信号が小さくなり、相対的にフロアノイズが増す状況となっている。
この問題の解答となりえるのは車載オーディオ用SoCの後段に低ノイズかつ音質に配慮したアナログボリュームを設けることで、新製品「BD34602FS-M」は同社独自の音質設計によって28の独自パラメーターを最適化。車載オーディオに求められる音源位置や距離感を正確に表現するという。
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