最大読み取り距離150mm、CMOSセンサー搭載の固定式2次元コードスキャナー:IDEC WB2F形
IDECは、最大150mmの距離から読み取り可能な固定式2次元コードスキャナー「WB2F形」を発売した。
IDECは2017年2月、最大150mmの距離から読み取り可能な固定式2次元コードスキャナー「WB2F形」を発売した。ナローバー幅0.5mmのバーコードの場合で50〜180mm、セルサイズ0.5mmの2次元コードでは50〜150mmの範囲を読み取ることができる。自動車/電子機器分野の他、医療や3品(食品/化粧品/医薬品)業界での分析/検査装置などへの用途を見込んでいる。
◎編集部イチ押し関連記事:
» 人間による官能検査から3Dスマートセンサーによる非接触検査へ
» 国内製造業のガラパゴス化を解消へと導くリンクス――アジア市場への進出も
» 量産ラインで本格稼働する「3Dマシンビジョン」、その仕組みと導入メリット
読み取り距離範囲の広さに加え、最小分解能0.127mmを有し、小さなコードの読み取りにも対応する。読み取り距離を伸ばすことで外部照明の設置スペースを確保できるようになり、安定した読み取りが可能になる。
本体には1.2Mピクセルの高画素CMOSセンサーを搭載し、小型装置への組み込みに対応する。また、コードの読み取りに適したパラメータを自動的に調整するオートチューニング機能や、読み取りエラー時の画像保存機能を備えた。
自動車部品や電子機器の製造プロセスでは、部品レベルでのトレーサビリティのため、小さなサイズに多くの情報を表示できる2次元コードでの管理が主流となっている。従来の汎用的な2次元コードスキャナーでは、外部照明の設置スペースを確保するために必要な100mm程度の読み取り距離に対応できないため、読み取りのたびにスキャナーを動かしたり、オートフォーカス機能付きの高額な製品を使用したりする必要があった。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 5分で分かるEtherCAT
» 産業用IoT向け“次世代イーサネット規格”とは?
» 基礎から始める FL-net 入門編
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- FAから医療まで幅広い用途で活用できる産業用3次元デジタルカメラ
リンクスは、独Baslerが開発した産業用3次元デジタルカメラ「Basler ToF(Time-of-Flight)」の販売を開始した。 - NVIDIA「Jetson TX1」搭載のマシンビジョン向け画像入力ボード
アバールデータがNVIDIA「Jetson TX1」を搭載した、Camera Link対応のマシンビジョン向け画像入力ボード「APX-3323GPU」を販売する。 - 産業用高性能カメラのラインアップを拡充し、IoT関連ソリューションを強化
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、Teledyne DALSAの産業用高性能カメラの取り扱いを開始。データの取り込みから解析までを含めたシステム連携によるIoTソリューションの提供を行うと発表した。 - マウス操作で産業用検査装置向け画像処理アプリを構築できる統合型開発環境
キヤノンITソリューションズは、統合型の画像処理アプリケーション開発環境「RobustFinder Suite」の販売を2016年6月24日から開始する。