ニュース
非接触で高精度に脈拍測定できる車載用センサー:オムロン オートモーティブエレクトロニクス 車載向け非接触脈拍センサー
オムロン オートモーティブエレクトロニクスは車載環境下においても高精度に脈拍測定できる非接触脈拍センサーのプロトタイプを開発した。同センサーは、2016年10月の「CEATEC JAPAN 2016」に展示された。
オムロン オートモーティブエレクトロニクスは2016年9月、車載環境下においても高精度に脈拍測定できる非接触脈拍センサーのプロトタイプを開発したと発表した。開発した生体センシング技術は、人体に電波を当てて、同社独自のアルゴリズムで処理することで脈拍値として出力する。
ドライバーの体表面に電波を送信し、当たって戻ってきた電波を受信することで、血管が脈を打つときに体表面上で発生する約100μm以下の変位を検出する。この信号を独自のアルゴリズムにより脈拍信号として抽出することで、脈拍値として出力するという。非接触で測定できるため、体にセンサーを装着する必要がなく、リアルタイムに健康状態を把握できる。
同社はニュースリリース上で、「これまで開発した、AI技術を用いて運転手の状態をリアルタイムに判定するセンサーや、手首だけで1拍ごとの血圧値を連続で測定するウェアラブルセンサーなどと併用することで、ドライバーの外観状態と体の内部特性の両面からドライバーの健康状態をモニターし、より高精度な以上を検出することが可能」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
マツダ「ロードスター RF」の外装部品、無塗装のバイオエンプラを採用
マツダは、三菱化学と共同で開発したバイオエンプラを外装部品に採用する。これまでは内装部品に採用していたが、「ロードスター RF」を皮切りに外装部品にも展開を広げる。耐環境性に優れた軽量ホイール6分力計
東陽テクニカが独CAEMAX Technologie製ホイール6分力計「WFT-CX」を発売。軽量かつ0.2%FS未満の精度を有しており、これ1つで小型車から大型車までの計測が行える。劣化や変色に強いのに30%の軽量化、クーパースタンダードの樹脂材料
クルマの車内に雨風やホコリ、騒音が浸入するのを防ぐウェザーストリップ。ドア枠や窓枠に装着されている。Cooper Standardは、ドアガラスラン向けに劣化や変色に強い新開発の樹脂の量産を開始した。従来の素材と比較して30%の軽量化を図れるとしている。日系自動車メーカーにも積極的に提案していく。125℃まで対応した車載向けのFPC/FFCコネクター
京セラコネクタプロダクツは2016年10月、車載向けの0.5mmピッチFPC/FFCコネクター「6288」シリーズに、−40〜+125℃までの使用温度範囲を可能にした高耐熱タイプを追加した。「業界初」ISO 26262準拠のTCL1ドキュメント
ケイデンス・デザイン・システムズがISO 26262に準拠した包括的なTCL1(Tool Confidence Level 1)ドキュメントの提供開始を発表した。