オリックスは2016年12月、群馬県、栃木県、茨城県、山梨県の企業を対象に中古工作機械のレンタル事業を開始したと発表した。レンタル先は自動車部品メーカーなどの精密部品、精密機械加工を行う企業を想定しており、上記4県を足掛かりに、需要を見極めながら全国展開を図る。
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中古工作機械のレンタルは、中古品を使用することでレンタル料を安く抑えられるメリットがある。一時的な増産や突発的な受注への対応、故障時や新機導入前の代替、高額な工作機械の試験導入などの利用を見込む。レンタル開始の3カ月後から自由に解約でき、使用期間があらかじめ決まっていない場合でもキャンセル料の心配はない。
例えば、複合加工機の場合、新品購入費用の1500万円、2000年製中古品購入費用の450万円に対し、同中古品の12カ月のレンタル代は270万円(月額22万5000円)となる。いずれも消費税、運搬設置費、保守料抜きの価格で、月額レンタル料は工作機械の状態によって異なる。
工作機械を導入する場合、長期間の使用を前提に購入することが多く、短期間のリースやレンタルでの提供は一般的ではない。そのため、柔軟な生産体制の構築や設備入れ替え時における短期使用などに対するニーズがあるものの、機動的な工作機械の導入が困難な状況にあった。今回同社では、長年培ってきたリースやレンタルのノウハウを生かし、中古工作機械を取り扱う企業と提携し、中古工作機械のレンタルを開始した。
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