従来比70%小型化したイーサネットコネクター、カメラシステムや制御機器向けに:ハーティング/ヒロセ電機 ix Industrialなど
ハーティングは、ヒロセ電機と共同開発した小型イーサネットコネクター「ix Industrial」と、同社開発によるイーサネットコネクター「T1」「M8」について発表した。
ハーティングは2016年11月、ヒロセ電機と共同で開発した小型イーサネットコネクター「ix Industrial」を発表した。併せて、同社開発によるイーサネットコネクター「T1」「M8」も発表した。生産開始は2017年4月を予定している。
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ix Industrialのソケットは5つのスルーホールリフローで、基板へしっかりと固着できる。従来の「RJ45」より70%小型化しており、小型化が進むカメラシステムや制御機器、産業用コンピュータなどのニーズに対応する。ixコネクターは2つのメタルフックで確実に接続でき、装着の際にはクリック音と装着感が得られるため、ユーザーはケーブルから基板へ、正確に接続したことを確認できる。
また、IEC/PAS 61076-3-124に準拠した嵌合面を標準化することで、ユーザーに広範な技術基盤を提供する。さらに嵌合面はCat.6A性能で1/10Gbpsイーサネットに対応するなど、将来を見据えた構造となっており、1つのインタフェースでデータ伝送と電源供給が同時にできるため、省スペースの接続を可能にする。
その他にも、ハーティングは単独でイーサネットコネクターを2種開発した。T1は、1ペアのより線で10ギガビットを伝送できる。スペースや配線が少なくて済むため、特に小さなイーサネット機器に向いている。M8は、小型かつ堅牢なコネクターで、クラウドからリモート現場配線までイーサネットのスマート伝送が可能だ。
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