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車載向け電源回路用インダクター、新たに3種追加TDK CLF-NI-Dシリーズ

TDKは2016年9月27日、車載向け電源回路用のパワーインダクター「CLF-NI-Dシリーズ」で、新たに3種類のラインアップを拡大すると発表した。2016年10月から量産を開始するという。

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「CLF-NI-Dシリーズ」 (クリックで拡大) 出典:TDK

 TDKは2016年9月27日、車載向け電源回路用のパワーインダクター「CLF-NI-Dシリーズ」で、新たに3種類のラインアップを拡大すると発表した。従来の6mm角、7mm角製品に加えて、小型サイズの5mm角、大型サイズの10mm角、12.5mm角を追加している。

 CLF-NI-Dシリーズは、使用条件が厳しい車載環境にも耐えるという。−55〜150℃までの温度範囲に対応し、AEC-Q200に準拠した。リングコア形状の見直しを図ったことで、従来の「SLFシリーズ」「CLFシリーズ」と比較して、耐衝撃性も向上している。

 また、生産工程を従来の半自動から全自動ラインに変更。電源回路用のインダクターは、複雑なコア形状のため生産工程を自動化するのが難しい。同社は今回、基本構造が同じの車載用コモンモードフィルター「ACT45B」の全自動生産ラインを基にして、実現した。これにより、高品質で高信頼性を持つ製品の供給ができるとしている。

 同社の担当者は、競合製品との優位性について「当社は、材料であるフェライトを内製しているため、顧客に応じてフレキシブルな対応ができること」を挙げた。

 製品のインダクタンスは1.0〜470μHで、今後1000〜2000μHに高めた製品も展開予定。当初は月産100万個を予定し、生産拠点は日本とする。同社によると、「国内生産にこだわるわけでなく、顧客に近い場所での生産ライン導入も検討している」という。

 サンプル価格は、5mm角品が1個当たり50円、10mm角品が1個当たり80円、12.5mm角品が1個当たり100円となっている。2016年10月から量産出荷を開始する。


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