業務に適した3D CADをレーダーチャートで探る(4)
「Inventor」を6つの視点で徹底評価する(2/2 ページ)
Inventorの総合評価をレーダーチャートで表すと……
それでは、Inventorに関するレーダーチャートを発表します。
大前提として、この結果は、普段さまざまな3D CADソフトを使用している筆者の判断による評価です。当然、何を設計したいのかにより評価は異なってきますが、本連載においては、できるだけフラットに、公平に評価したいと考えています。
機能性として、図面機能はAutoCADのメーカーでもあることから機能豊富なため最高点です。その他の機能は、一般的な3D CADの機能よりも高機能ですが、後もう少し機能として追加してほしいところもあるため4点としています。要望として、曲面をモデリングする際、ソリッドやサーフェスのエッジ間に連続性を定義したカーブが簡単に描けるようになれば、筆者的には大満足です。
コスト性は、初期費用を抑えることができる点で高評価とし、運用性も月単位でライセンス数を増やせることから高評価としています。また操作性および効率性も自分好みにカスタマイズして作業が行える点やiLogic機能を使用した設計の自動化が可能なことから高評価とし、連携性についてもさまざまな3D CADデータやオートデスク製品と連携ができることから高評価としています。その結果、オール4点の非常にバランスの取れた総合評価となりました。
Inventorは、年に1回大きなアップデートがあります。毎年、便利な機能が追加され、進化し続けています。この先、どのような新しい機能が追加されるのか、筆者も楽しみです。今後の機能強化により、今回の評価ポイントがさらにアップする日が来るかもしれませんね。
Inventorとオートデスク製品との連携!
今回は3D CADの機能の部分について特化して紹介しましたが、Inventorには3D CAD以外にも、CAEの機能があります。線形静解析をはじめ、固有値解析、ダイナミックシミュレーション、シェイプジェネレータ、金型充填(じゅうてん)解析、フレーム解析など、設計を支援してくれるツールがそろっています。シェイプジェネレータとは、今注目のトポロジー解析機能で、荷重や拘束などの条件と何%軽量化したいかなどの目標値を設定し、コンピュータに最適な形状を提案してもらうというものです。
他にもさまざまなオートデスク製品と連携することで、熱流体解析や複合材を扱える高度な解析やCAMによる加工プログラム作成が行え、モノづくり製造業の一連の流れをカバーしています。また、CG系のソフトも扱っていることからレンダリング関係の機能、ソフトも充実しています。
オートデスクは、製造業向けに設計と製造に必要なツールがセットになった「Product Design&Manufacturing Collection」を年間41万6880円(税込)と、かなりお得な価格で提供しており、Inventor Professionalやデータ管理のVaultに加え、ネスティングや工場レイアウトといった専門用途に特化したソフトウェアを利用できます。
Inventorは、日本語で「発明者」を意味します。“発明”は、今までになかったものを新しく考え出すことです。今後、Inventorにどのような新しい機能が搭載されていくのでしょうか。これまでにない、あっと驚くような機能が搭載されることを期待しています。 (次回に続く)
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業務に適した3D CADをレーダーチャートで探る
3D CADソフトの選定を行う際、皆さんはどのような基準で評価を行っているだろうか。本連載では、3D CADをどのようなポイントで選べばよいか? さまざまな3D CADソフトや機能を紹介しながら、レーダーチャートでその特性や機能性を評価する。
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