大原雄介のエレ・組み込みプレイバック
事実上の「GAA第1世代」は2025年? トップ3社のロードマップを読み解く(5/5 ページ)
3社のまとめと、気になるRapidus
ということで、3社のGAAプロセスをまとめると表の通りである。まだSamsungのSF3の量産開始のアナウンスがないのでなんとも言い難いが、無事に量産開始できればSamsungがまずちょっと先行。Intel 20Aは正直今のままだと怪しいのでIntel 18A待ちだが、こちらも量産開始アナウンスは良くて2024年末、現実問題としては2025年にズレ込みそうな勢いだ。
その2025年はTSMCのN2、SamsungのSF2、Intel 18Aの3つが量産開始となる格好であり、これが事実上のGAA第1世代と考えて良さそうな気がする(Samsungは彼らの主張が正しければ第2世代相当になるが、SF2がSF3からどの程度特性改善があるのか、まだ不明である)。
| Year | 2024 | 2025 | 2026 | 2027 | 2028 |
|---|---|---|---|---|---|
| TSMC | N2 | N2P/N2X | A16 | A16P? | |
| Samsung | SF3 | SF2 | SF2P/SF2X | SF1.4 SF2A/SF2Z |
AF1.4A? |
| Intel | Intel 20A? | Intel 18A | Intel 14A Intel 18A-P |
Intel 14A-E | Intel 10A |
| GAAのロードマップまとめ | |||||
この第1世代を改良したプロセスが導入されるのが2026年である。これが第1.5世代といったところか。Intel 14Aがロードマップ通りに出れば第2世代に相当することになるが、現状の遅れを見ていると厳しいところであろう。真の意味での第2世代は2027年に出そろう格好になり、TSMC A16、Samsung SF1.4、Intel 14A/14A-Eが並ぶ。これらのプロセスを利用して製造された製品は、まず2026年に第1世代のものが、2028年に第2世代のモノが出そろう格好になる。
さて、ここで気になるのが第4のGAA Processを利用するRapidusである。2027年に量産開始と伝えられているが、その時に競合するのは第1世代のGAAプロセスではなく、第2世代のGAAプロセスである。Samsung以外はBS PDNを利用する格好になっている(そのSamsungも2028年には恐らく広範にBS PDNを提供しそうだ)わけだが、筆者が知る限りRapidusの2nmプロセスでBS PDNを採用するという話はなかったと思う。なかなか前途は厳しそうである。
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