大原雄介のエレ・組み込みプレイバック
事実上の「GAA第1世代」は2025年? トップ3社のロードマップを読み解く(4/5 ページ)
Samsung Electronics(Samsung Foundry)
最後がSamsungで、2024年6月12日にSan Joseにある同社のDevice Solutions America HeadquarterでSFFを開催し、ここで最新ロードマップを披露した(図8)。もともと同社はGAAの実装では一番先行しており、2022年には「SF3E」(Early)の量産開始をアナウンスしている。Earlyという名前の通り実態は先行評価用に近く、Samsung社内でのみ利用されたが、こちらは当初のYieldが10%台という記録的な数字だったそうだ。その後40%程度まで改善したとはいえ、商用プロセスとして提供するにはちょっと厳し過ぎる。ただSF3Eは、Intelで言えばIntel 20Aに相当するようなものであり、本番というか商用向けのSF3は2024年予定だから、そこから2年間の猶予期間があったわけで、この期間でさらに改善を図ることが可能というわけだ。
そのSF3、SF4との比較がこちら(図9)。同一消費電力なら22%動作周波数が向上、同一周波数なら34%の消費電力削減で、エリアサイズを21%削減できるとしている。ところで2023年度におけるロードマップでは、SF3に続いてSF3Pと呼ばれる性能向上型が用意されるはずだった(図10)が、これが図8から分かるように消えて、2025年はSF2のみとなっている。そして2026年にはそのSF2の改良型であるSF2PとSF2Xが投入され、2027年には「SF1.4」と自動車向けの「SF2A」、それとSF2XにBS PDNを組み合わせた「SF2Z」が提供される、というものになっている(図11)。
Samsungの場合BS PDNの実用化は2027年と遅めであり、また当初はSF2Zのみという形になっているのが特徴的で、全面的に採用されるのは2028年と目されるSF1.4P(仮称)以降になるのかもしれない。
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