大原雄介のエレ・組み込みプレイバック
7兆円のCHIPS for America Act成立で矢面に立つIntel(3/3 ページ)
Optane Memoryの終焉
そのQ2の決算で、Form 10-Qに追記される形で明らかにされたのが、Optane Businessそのものを終了する決断が下され、既に資産の減損処理も始まっているということだった。ちなみにQ2では5億7000万ドルの減損処理が行われており、これがDCAIの利益率の引き下げに大きな貢献をすることになってしまった。
それはともかくとしてOptane Businessの終焉は、単にOptaneベースのSSDだけでなく、Optane Persistent Memoryのビジネスもフェードアウトする事につながる。こちらはNon-Volatile Computing(不揮発性メモリを利用したコンピューティング)に広く利用され始めていただけに、急にビジネスを終了する事はないと思うが、第3世代Optane Memoryが登場する事はなくなったと思われるし、今後はビジネスそのものもメンテナンスモードに移行していくものと思われる。
幸いなのは代替案としてCXLを利用した大容量Non-Volatile Memoryが既に実用化寸前になっていることで、既にSamsungは第2世代のCXL Memoryを発表しており、今後はこちらに軸足が移ってゆくものと思われる。
Intelにとって皮肉なのは、そのCXL Memoryを利用できる最初のPlatformになるはずだったSapphire Rapidsが遅延したことだろう。もっと厳密に言えば、当初はCXL Memoryのプラットフォームになると期待されていたSapphire Rapidsであるが、実はCXLはサポートするもののCXL Memoryは未サポートの模様で、おまけに投入が遅れる事になってもう踏んだり蹴ったりである。プラットフォームが無かったら立ち上がりようもないのだが、今年中にAMDが投入するGenoaベースの第4世代EPYCでは、このCXL Memoryのサポートを行う事が明らかにされている。という事は、Non-Volatile Computingのプラットフォームもまた、現在のXeonベースのものからAMDあるいは来年以降に投入されるArmベースのサーバに切り替わってゆく公算が非常に高くなってきているのが現状である。いろいろな意味で、潮目が変わりつつある状況を、われわれは現在目の当たりにしているのかもしれない。
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大原雄介のエレ・組み込みプレイバック
これを読めばここ1カ月のエレクトロニクス/組み込み業界の動きが分かる連載。注目すべき市場動向と注目すべき製品を取り上げます。
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