製造現場でこそ使いたい! Fusion 360の魅力(2)
使って分かった「Fusion 360」を製造現場で活用すべき理由【CAM編】(3/3 ページ)
自社の加工ノウハウの継承にも役立つ「Fusion 360 CAM」
次に、人材育成の観点からCAMを考えてみます。昔ながらのプログラムの手組みは、まさに経験がものをいう「段取り作業」です。しかし、これを特定の作業者に依存していると、その作業者が長期間病欠してしまった場合、業務に支障が出ることになります。また、人間のやることにはミスは必ず付いて回ります。
手組みと同じくCAMを操作するのも確かに人間ですが、実務環境に合わせたルールを明文化し、フォローアップしながら複数の作業者に操作させることでミスが抑制され、人員を効率よく回すことが可能になります。そして、CAM操作一筋の人よりも現場の加工経験が長い人の方が、加工条件に細かくこだわったプログラムを作れる傾向が強いので、これを自社の加工ノウハウとして蓄え、継承することにもFusion 360 CAMは一役買います。
ここまでの内容をまとめると、Fusion 360 CAMの3つの大きな利点が見えてきます。
- CADとCAMが一元化されていることで、シームレスな運用とデータ管理ができる
- 標準装備の負荷制御切削によって加工の合理化とコスト軽減を図ることができる
- 運用に際しては、社内設備の仕様や加工状況など、現場の実務環境に合った条件設定をルールとして作り上げることが、自社の生産ノウハウの蓄積となり知的財産の有形化へとつながり、後継者育成の礎(いしずえ)になる
今回は、Fusion 360のCAM機能に絞ってお話してきましたが、この機能を現場で有効に使うためには、当然ながら3Dモデルデータの準備が必要になります。製造現場では、発注元が3Dデータを支給してくれるケースも多くありますが、それを「加工に使えるデータにする」ためにも3D CADを知ること、使えるようになることが必要です。
ということで、次回はFusion 360のCAD機能を取り上げ、他の商用ミッドレンジCADと絡めた現場での活用について考えていきます。 (次回に続く)
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 設計現場の56.5%が3D CADを活用、2次元からの「移行予定なし」も16.7%
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製造現場でこそ使いたい! Fusion 360の魅力
個人ユーザーを中心に人気を集めるオートデスクのクラウドベース3D CAD「Fusion 360」。ホビーユースだけではなく、本格的な設計業務でも活用できるというが、果たして本当なのか? “ママさん設計者”として活動する筆者が、現場目線でFusion 360の有効性や活用メリットを探る。
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