ARM DesignStart
ARM「Cortex-M0」「Cortex-M3」の設計開始時ライセンス料が無償に
ARMがCortex-M3の設計開始時ライセンス料の無償化を含む、「ARM DesignStart」の強化を発表した。孫氏の語る「IoTデバイス1兆個」を見すえた施策といえる。
英ARMが「ARM DesignStart」プログラムを強化、「Cortex-M3」をプログラム対象に追加した。以前より提供していた「Cortex-M0」への無償アクセスに加え、今回の追加で「Cortex-M3」に関しても設計開始時に発生していたライセンス費用が無償化される。2017年6月20日(現地)にポストした公式ブログにて明らかにした(Enhanced ARM DesignStart: the fastest and lowest-risk path to custom SoCs)。
ARM DesignStartプログラムに参加すれば各種ガイドやマニュアルが入手でき、カスタムチップ試作やRTLシミュレーションにおけるCテストなどに関するビデオチュートリアルも参照できる。また、ARM CoreLink SDK-100に含まれるサブシステムやシステムIPソリューションへのアクセスも提供される。
この取り組みは開発開始に際してのライセンス料と評価を無償とすることで、カスタムSoC設計のハードルを下げ、より多くの製品へのARM IP搭載を狙うものといえる。ソフトバンクの孫社長は2016年に開催されたARMのイベントにて、「2035年までにコネクテッドデバイスが世界で1兆個を超える」と語り、Cortex-M0やM3が実現する簡単かつ経済的に「小さな」コアの重要性を認識していた。
ARMでは製品開発に際しての複雑さとコストの削減、それに効率の追求にはCortex-M0やM3などを軸にしたカスタムSoCが最適であると主張しており、「消費電力を70%、部品コストを80%、プリント基板の大きさを75%縮小するARMベースのカスタムSoCを開発した」とS3 Groupの例を挙げている。
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