TechFactory 人気記事TOP10【2017年1月版】
プログラミング言語に見る、ガラパコス化した日本製造業
TechFactoryオリジナル記事コンテンツの人気ランキングTOP10。今回はIIoTが製造業にもたらす変化について取り上げ、製造現場の“ガラパゴス化”を解消するためのヒントを提示する連載が1位となりました。
TechFactory 2017年1月の人気記事ランキング
皆さん、こんにちは。TechFactory編集部です。
今回は、2017年1月1~31日までの期間に掲載されたTechFactoryオリジナル記事コンテンツの中から、人気記事ランキングTOP10をご紹介します。
1月の人気記事ランキングTOP10
※TechFactoryに掲載されたオリジナル記事コンテンツの前月PVのTOP10ランキングとなります。
2017年1月の人気記事ランキング、第1位は日本製造業がIIoT(Industrial IoT)化へ追従していく際のボトルネックとなる“ガラパコス化”について解説する連載「IIoT時代にこそ、日本のモノづくりが世界で強みを発揮する」の第3回「ガラパゴス化しつつある日本の製造業、取り残されるプログラミング言語」でした。
なぜラダー言語が「ガラパゴス」なのか
記事内では日本の製造業界で広く普及している「ラダー言語」を取り上げていますが、勘違いして欲しくないのはラダー言語に問題があるのではなく、筆者が問題視しているのは「システム全体をラダー言語でベタ書きすること」です。ラダー言語は電気回路の言語化というその出自からリレーシーケンス制御に優れた性能を発揮しますし、諸外国でも広く使われています。
ただ、コンピュータ制御が一般化したいまではラダー言語だけにとらわれる必要がないのも事実です。記事内でも指摘しているように、国際標準規格のIEC 61131-3ではラダー言語、ST言語、FBD言語、SFC言語、IL言語と5つの言語を指定しており、プログラミング言語においても適材適所の使い分けを推奨しています。
確かに安定性や継続性という観点からすれば、使い慣れているプログラミング言語を使い続けることにメリットもあるでしょう。ただ、IIoTやインダストリー4.0といった変化に対応することを考えるならば、「既存の継承」ではなく「新規の導入」を念頭に置いた生産システムを検討する時期になっているのかもしれません。
「123D Design」提供中止、データダウンロードはお忘れなく
第2位は3D CAD「123D Design」の無償提供中止を知らせるニュース「無償3D CAD「123D Design」を含むアプリの新規提供が2017年3月31日で終了」でした。
提供中止は2017年1月に突如発表されたわけではなく、2016年12月に既にアナウンスされていました(公式ブログでの発表は米国時間2016年12月16日)。123Dチームによればアプリケーションのラインアップが複雑になってきたことを受けての判断で、123D Designが提供してきた機能はTinkercadやFusion 360、ReMakeなどに統合されるとしています。
2017年3月31日で終了するのは新規サービスの提供であり、アプリケーションの利用は当面可能とされています。ただ、123DシリーズのWebサイトは同日に閉鎖されるので、登録ユーザーはクラウドに保存しているデータを必要に応じてダウンロードしておく必要があります。
基板単位ではない製品開発
第3位には図研が2016年10月に開催した「Zuken Innovation World 2016」で行われた講演を紹介した、「「基板」単位ではなく「機能」単位による製品開発を実現したオリンパスの取り組み」でした。
「製品開発」と一言で言っても、手法はさまざまです。職人による手作業や3D CADによる製図作業などは製品開発のワンシーンとしてイメージされやすいですが、品質保証や生産性、手戻りの削減などを考慮すると企画立案から製品完成までを一貫して管理する方が有効であるとの判断を下すことができます。
オリンパスも多分にもれず、医療機器開発においてEDAソリューションやPDM/PLMツールを導入してきましたが、導入した開発手法が「図面管理」を基盤としていたことから、製品の高度化や法規制対応などにおいて、その電気設計環境にさまざまな問題を抱えることになってしまいました。そこで開発にブロック設計を主体としたプラットフォームを導入し、「図面管理の視点から設計者重視の視点へ」の改革に成功しました。
これはオリンパスの医療機器開発における事例であって、全ての製造業が導入すべきという話ではありませんが、製品開発や設計に関して目的を達成するために、手慣れた手法を疑うという視点は持ち続けるべきではないでしょうか(関連記事:「従来の改善」では進歩なし、0から1への設計指向とは)。
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