製造業における音声認識
製造現場での音声認識導入を失敗させる2つの原因と対応策(2/5 ページ)
(2)製品検査/設備保守点検
製品検査や設備保守点検では、測定作業を1人が行い、もう1人が紙に記載するという2人体制で行っているケースや、その紙に記載した測定結果を後でPCに入力するというケースがよく見られる。ここでも音声認識技術を活用することで、2人体制を1人とする効率化を図ることができる。
例えば、製品検査で仕上がり精度を確認する際には、両手を使い長さや厚さなどを測定する。その長さや厚さを音で入力することでハンズフリーが実現できる。誤認識なく音声認識処理されたかは、モニターに認識結果を表示し目視確認するか、音声ガイダンスでアンサーバック、つまりオウム返しを行うことで確認する。この作業を繰り返すことで入力作業が完了し、あとでPCに入力する手間もなくすことができ、作業時間を大幅に削減することができる(図2)。
(3)作業ナビゲーション
作業ナビゲーションでの音声認識技術の活用は、組み立て工程などに用いられる作業指示書を紙で参照せず、ハンズフリーにて行うことで作業効率を上げる方法となる。
特に少量多品種生産を行う工場では数十~数百枚に及ぶ紙の作業指示書を参照しなければならない。少量多品種であるがゆえ、全ての商品の組み立て工程を作業員が記憶し行うことは不可能である。作業工程をシステム化し、タブレットPCに作業指示を動画や静止画で表示し、音声ガイダンスでその作業の仕方も案内する。この動画や静止画を紙芝居のようにコントロールするのに音声認識技術を活用している。
作業中に音声ガイダンスで「ワッシャーを挿入してください」と流れれば、作業者はどのワッシャーを挿入するかをタブレットの画面に表示されている動画や静止画で確認する。その後、次の作業指示を得たい場合は「次へ」と発話すれば、次の作業指示が表示される。
また、作業内容をもう一度確認したい場合は「もう一度」と発話し、再度音声ガイダンスを流すなど、作業ナビゲーションのシステムを音声認識技術にてコントロールする。このようなシステムを実現することで、作業の手を止めることなく組み立て作業を行うことが可能となる(図3)。
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