ナカシマプロペラ Dell EMC PowerEdge M630
CFDシステムにブレードサーバ96台を追加導入、船体全体の解析を2週間から2日に
総合舶用推進機器メーカーのナカシマプロペラは、CFD(数値流体力学)システムに「Dell EMC PowerEdge M630」ブレードサーバを96台追加導入し、船舶用プロペラの品質向上と開発期間短縮を実現した。
総合舶用推進機器メーカーのナカシマプロペラは、CFD(Computational Fluid Dynamics:数値流体力学)システムに「Dell EMC PowerEdge M630」ブレードサーバを96台追加導入し、船舶用プロペラの品質向上と開発期間短縮を実現。その事例をデルとEMCジャパンが2016年11月25日に発表した。
船舶用プロペラで国内70%、世界30%のシェアを誇るナカシマプロペラは、「一品受注生産」をモノづくりの方針に掲げ、総合舶用推進機器メーカーとしてさまざまな挑戦を行ってきた。その中で、高効率なプロペラ開発を行うために、2008年からCFDシステムを導入。Dell EMC PowerEdgeサーバによるHPCC(High Performance Computing Cluster)システムを構築し、サーバを随時追加することで解析時間の短縮と解析精度の向上を図ってきた。
船舶の世界では、EEDI(エネルギー効率設計指標)基準をクリアする高効率なプロペラが要求されるとともに、海洋生物への影響を配慮した静音性の高いプロペラ、船内環境を快適にするための振動の少ないプロペラの開発が求められるようになってきたという。そして、こうした市場環境の変化に加えて、ナカシマプロペラでは5~6年前から総合舶用推進機器メーカーとして、プロペラ単体だけでなく、省エネ付加物などの新商品開発にも注力。これに伴い、よりメッシュ数の多い高精細な解析が必要となり、CFDシステムを活用した解析の需要がさらに高まり、HPCCシステムの大幅な処理能力向上が急務となっていた。
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HPCCシステムの処理能力向上により2週間の解析がわずか2日に!
そこで、ナカシマプロペラはインテルXeonプロセッサ「E5-2600 v3」を搭載したDell EMC PowerEdge M630ブレードサーバを96台追加導入し、HPCCシステムのさらなる高速化を実現。これにより、ナカシマプロペラのHPCCシステムは、244ノード、約5000コアによる並列処理が可能となった。Dell EMC PowerEdge M630採用の決め手は、並列環境での性能が従来機種よりも良い点だという。また、ハーフハイトの2ソケットブレードサーバにすることでケーブル数を削減でき、熱効率や電力効率を高くできる点も選定の後押しになったとしている。
CFD上では300mの実寸サイズのバーチャルな船体を簡単に作成し、実機スケールで計算可能。しかし、プロペラ単体で1000万ほどだったメッシュ数が、船全体で6000万メッシュ以上に増加してしまい、解析時間により多くの時間がかかっていたという。従来システムの場合、バーチャル水槽の解析に約2週間程度かかっていたのが、Dell EMC PowerEdge M630ブレードサーバを96台追加導入したことで、解析時間が約2日間に短縮。また、並列で流せる計算数も、従来の約70~80倍に増大し、設計から製造フェーズに解析を含めることが可能となったため、品質向上にも貢献したという。
ナカシマプロペラでは、今後もDell EMC PowerEdgeを追加導入して処理速度の向上を図る方針で、「今回追加導入したシステムを使いこなして、価値を生み出すことが直近の目標である。IoTにも興味があり、例えば、航行中の船のプロペラの状態や運航状況をリアルタイムに可視化できれば、新たなビジネスチャンスが生まれるのではないか」と、CFDシステムを活用したさらなるビジネス展開に期待を寄せている。
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