組み込み/IoT機器開発で使えるWindows(4)
IoTの実現に最適な「Windows IoT」と「Azure IoT」(2/3 ページ)
新しいセンサーの登場から始まる「デバイス先行型」
それでは、デバイス先行型の例を1つ紹介しましょう。
マイクロソフトは、2012年2月に「Kinect for Windows」(以下、Kinect)というセンサーデバイス(図4)の販売を開始しました。このKinectは、当時マイクロソフトの家庭用ゲーム機「Xbox 360」のコントローラーとして開発されたもので、人の体がそのままコントローラーとなり、ジェスチャーや音声でゲームをプレイすることができる画期的なデバイスでした。
このKinectには、赤外線の距離画像センサーやマイクアレイが搭載されており、センサーの前にいる人を認識したり、センサーからの人の距離を検出したりできます。そして、何より特長的な機能が「スケルトントラッキング」というもので、人体の骨格位置をセンシングして人の“動き”のデータを活用した操作を可能とする、いわゆる“モーションセンシング”を実現できます。
その他にも「フェーストラッキング(顔追跡)」や物体の「3Dスキャン」など、斬新な機能が利用できるセンサーとして爆発的に普及し、例えばタッチパネルではなくジェスチャー(非接触)で操作するデジタルサイネージシステムや、センサーで認識した3次元画像データを活用して自律操作するロボットアームなど、Kinectを活用した多くのアイデアが生まれました。
従来、モーションキャプチャーシステムや距離画像センサーは、数十~数百万円するような非常に高価な専用機器が必要でした。しかし、Kinectは低価格(2万円台)で入手でき、かつWindowsでアプリケーション開発が行える手軽さもあって、Kinectを活用したさまざまなサービスや製品が登場することになったのです。
このように新しいセンサーやデバイスの登場によって、今までできなかったことが実現できるようになり、このようなセンサーやデバイスを何かに活用して新しいサービスやビジネスモデルを作ろう、という流れで始まるのがデバイス先行型です。
目的が明確になっている中で始まる「目的先行型」
デバイス先行型が“デバイスありき”でIoTの検討が始まるのに対し、目的先行型は、最初にIoTとしてのデータ活用の目的が明確になっているところから始まります。製造業でのIoTを例にすると、製造装置の遠隔監視や故障予測といった目的が先にあり、その目的をどのようなセンサーやクラウドサービスを使って実現しようかというところから検討が始まるのです。昨今のIoTのケースでは、このパターンが多いのではないでしょうか?
さて、ここで課題となるのが、どのようなデバイス(例えば、装置に設置する温度センサーや振動センサー、IoTゲートウェイなど)を選択すべきかという点です。そこで、IoTを構成するデバイスをどのように選べばよいか、またどのように作ればよいか、そのヒントを紹介していきます。
IoTデバイスに求められる要素
あえて説明するまでもありませんが、データを“集めて”“活用”するところまでの一連のプロセスがIoTであり、IoTの主役は「データ」です。IoTは、まずデータがなければ始まりませんし、逆にデータを集めるだけで終わってしまってもIoTは始まりません。
では、そのIoTのデータを生み出すデバイスには、何が求められるでしょうか? IoTデバイスとクラウドサービスの選択で最も重要な点は、IoTの主役であるデータを確実に収集し、クラウドサービスに渡すことです。そして、IoTはさまざまなベンダーの製品やサービスの組み合わせで実現しますので、機器同士の連携やクラウドサービスとの連携が必要です。使用するデバイスが簡単にクラウドサービスと接続できるかどうかも気になるところでしょう。
そのような課題を解決するために用意されている仕組みが「Microsoft Azure Certified for IoT」(以下、Certified for IoT)プログラムです。
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組み込み/IoT機器開発で使えるWindows
マイクロソフトの組み込み/IoT機器向けOS「Windows Embedded/IoT」の導入メリットとは? Windows Embedded/IoTの最新情報や活用ポイントを、他の組み込みOSとの違いを交えながら詳しく解説する。
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