西菱電機とゼノー・テックが、機械設備の稼働状況の“見える化”で実証実験:IoT活用による生産性向上を検証
西菱電機は、総合金型メーカーのゼノー・テックと、機械設備の稼働状況の見える化に関する実証実験を実施したと発表した。
西菱電機は2018年6月13日、総合金型メーカーのゼノー・テックと、機械設備の稼働状況の見える化に関する実証実験を実施したと発表した。IoT(モノのインターネット)を活用した生産性向上検証のために実施したものだ。
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今回の実験では、西菱電機がサービス化を進めている「Seiryo Business Platform」のIoTサービスを利用した。
ゼノー・テックはこれまで、円筒研削盤の稼働時間を作業者からの報告に基づき、毎月の稼働率の把握や次月以降の生産性改善の取り組みに活用してきた。今回、西菱電機のIoTサービスを用いて、西大寺工場(岡山県岡山市)内の円筒研削盤の稼働状態をリアルタイムに収集・蓄積し、データした。
具体的には、円筒研削盤に設置した反射センサー、距離センサー、電流センサーで計測したデータを稼働、段取り作業中、非稼働に分類して蓄積し、稼働率および稼働状態を精緻に把握した。
ゼノー・テックでは、電源のオンオフを基に稼働時間を算出するセンサーをいくつかの設備に取り付けるなど、生産現場の見える化に取り組んできた。しかし、円筒研削盤は、電源がオンであっても非稼働であるケースがあるなど把握が困難だった。
今回の実験では複数センサーを併用して、作業中、作業者の有無、電源オンをそれぞれ把握し、クラウドに集約することで、稼働、段取り作業中、非稼働の3つの状態が正確に把握でき、またダッシュボードでリアルタイムな見える化が実現した。
西菱電機では、2018年度夏頃をめどにSeiryo Business Platformの商用化を進めており、IoTサービスはその1つとなる。
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