ニュース
組み込み機器向けマルウェア対策ソフト「WhiteSec」にLinux版:WhiteSec
セキュアOSの技術を用いた、組み込み機器向けのホワイトリスト型マルウェア対策ソフト「WhiteSec」にLinux版が用意された。ハードウェアリソースの少ない機器でも、マルウェア対策が可能だ。
富士通ソーシアルサイエンスラボラトリはIoT/組み込み機器向けマルウェア対策ソフトウェア「WhiteSec」のLinux版を販売開始した。WhiteSecは2017年12月にWindows版が販売開始されいるソフトウェアだが、産業機器や組み込み機器にOSとして多く採用されているLinuxに対応することで、より広範囲な機器で導入が可能となった。
機能としては、あらかじめ登録されたプログラムのみ実行を許可するホワイトリスト実行制御機能や、金融機関などに採用実績があるサーバ向けセキュリティツール「SHieldWARE」の技術を用いて開発された高速な改ざんチェック機能、ACLによるファイル/ディレクトリのアクセス制御などを備えている。
ハードウェアリソースの限られるIoT/組み込み機器での動作を考慮し、メモリ/ストレージともに2MBがあれば動作する。CPUアーキテクチャとしては、x86とx64それにARMに対応する。動作OSは各種組み込みLinuxで、導入環境に応じたボーディングを実施しての提供になる。
◎「IoTデバイスのセキュリティ対策」関連記事 〜事例、ソリューション選定、課題〜 など
» IoTセキュリティはデバイス防御のみにあらず! 「分散連携防御」という考え方
» IoTセキュリティとITセキュリティの違い
» IoTデバイスは「多動開省」、組み込みLinuxベンダーが考えるセキュリティ対策
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ユビキタスの高速起動ソリューションがx86「Apollo Lake」対応
ユビキタスのLinux高速起動ソリューション「Ubiquitous QuickBoot」が、インテル「Apollo Lake」アーキテクチャ製品に対応した。 - ウクライナのサイバー攻撃被害「こうすれば防げた」
20万人が停電の被害を受けた、2015年末のウクライナのサイバー攻撃被害。これは「電力網のIoT化」が遠因であったが、どうすれば防げたのだろうか。米WindRiverは「多層防御ならば防げたかもしれない」という可能性を指摘した。 - Cortex-Rに対応したT-Kernel2.0ベースのRTOS、IoT開発やEOL対応に
日立超LSIシステムズがT-Kernel2.0を中核としたRTOS「OpenTK」を提供開始した。Cortex-Rにも対応し、IoT開発やEOL対応に適する。 - 静的解析ツール「Coverity」、対応言語とセキュアコーディング対応を強化
Synopsysが静的解析ツール「Coverity」の最新版「2018.01」を発表した。ScalaならびにVB.NETへのサポートが追加された他、SEI CERT Cコーディング標準規約(2016エディション)に完全対応した。 - IoTデバイスは「多動開省」、組み込みLinuxベンダーが考えるセキュリティ対策
IoTデバイスの増加は日々続いているが、セキュリティ対策が数量増に等しく行われているとは言い難い。Linux OSベンダーの立場から見た、IoTデバイスに求められるセキュリティの課題と対策とは何か。