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オートバイ販売動向に見る「MaaS」のヒントTechFactory通信 編集後記

昨今話題の「MaaS(Mobility as a Service:サービスとしてのモビリティ)」をより理解するためのヒントは、オートバイにある……かもしれません。

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TechFactory通信 編集後記

この記事は、2018年5月1日発行の「モノづくり総合版 TechFactory通信」に掲載されたTechFactory担当者による編集後記の転載です。

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 「柱の傷はおととしの〜」とは、こどもの日がある5月、耳にする機会が増える童謡「背くらべ」の歌い出しですが、柱ならぬ自分の左手人差し指にある傷を見る度、オートバイに乗りたという気持ちがわいてきます。

 この傷は運転中のバイク前輪がスリップして左ハンドルが網フェンスに食い込み、グローブをしていたにもかかわらず裂傷を負ったものです。10年近い時間が経過しましたが、傷跡は消えていません。オートバイに乗ればこんな痛い思いをすることがありますし、雨が降れば水浸し。寒い日はより寒く、暑い日はより暑く。乗車定員はせいぜい2人で家庭サービスにも不向きです。

 つらつらと書いていても、オートバイに乗る合理的な理由が見つかりません。「運転が好きだから」「思ったときに思った場所に行ける」など乗る理由は浮かびますが、まあ、「好きだから乗る」に尽きる趣味の乗り物なのでしょう。

 一方で4輪車(自動車)ではMaaS(サービスとしてのモビリティ)という話題が示すよう、「移動(輸送)手段としての自動車と、趣味で乗る自動車を別の視点から考えよう」という意見が注目されています。

 では、移動(輸送)手段としての需要が限られており、趣味としての要素が強いオートバイという乗り物にどれだけ市場性があるのか、MaaSについて考察する際のヒントになるかと思い立ち、手始めにオートバイの販売動向を調べてみました。

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前輪スリップで左手に傷を付けたときのバイクはヤマハ「TRX850」でしたが、写真見つからず。写真は2000年ごろに乗っていたスズキ「Goose350」

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