蛇の目ミシン工業、基本性能を向上させた新型スカラロボット「JS3」シリーズ:独自ティーチングソフトも改良
蛇の目ミシン工業は、新型スカラロボット「JS3」シリーズを発売。価格はオープンで、年間100台の販売を目指すという。
蛇の目ミシン工業は2018年4月、新型スカラロボット「JS3」シリーズを発売した。価格はオープンで、年間100台の販売を目指す。
◎編集部イチ押し関連記事:
» オムロンが示す「産業用ロボットの未来」――人との新たな協調、設備との協調へ
» 「生産現場でのロボット活用」を進めるために必要なプレイヤーとは
» 産業用ロボットがハックされる!? トレンドマイクロがサイバー攻撃のリスクを検証
» 産業用ロボットアームの開発プロセスを最適化する設計手法
JS3シリーズは、従来機種より基本性能を大幅に向上させ、搬送作業や組み立て作業など活用の場を広げた。また、同社独自のティーチングソフトを改良し、設備の立ち上げ時間を短縮、稼働時の微調整を容易にした。
例えば、アーム長550mmタイプでは、軸合成の水平方向最高速度(ロボットの制御点におけるX-Y平面上の最高速度)が8300mm/秒、2kg可搬時の標準サイクルタイムが0.29秒と高速動作が可能だ。可搬質量は最大6kg、許容慣性モーメントは0.12kgm2となっている。
また、モーターとエンコーダーの配線を内部配線化し、ケーブルの干渉を防止した。ハンド配管用の内装経路を用意したことで、配線や配管がコンパクトにまとめられるようになった。専用コントローラーには最大999のプログラム、最大3万2000ポイントの記憶容量を保存できる。さらに、LANポート、USBメモリポートを標準装備し、簡易PLC機能(最大1000ステップ)を内蔵した。
オプションとして、外部モーター2軸まで制御可能な付加軸機能や、プログラミング機能を拡大したオリジナルPCソフトウェア「JR C-Points II」などが用意されている。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» ファナック、稲葉会長が語る「FIELD System」の狙い
» ロボット活用でモノづくり現場を革新するオムロンのビジョン
» 活用進む、産業用ドローン――2018年以降、サービスビジネスが大きく伸びる!?
» いまさら聞けない「サービスロボット」基礎
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- オムロンが示す「産業用ロボットの未来」――人との新たな協調、設備との協調へ
オムロンは、「システムコントロールフェア(SCF)2017」(会期:2017年11月29日〜12月1日)の出展社セミナーにおいて、「オムロンが考えるロボット活用によるモノづくり革新」と題し、ここ数年間注力してきたロボット事業をメインに、同社の独自性やロボット活用の進化について語った。 - 産業用ロボットがハックされる!? トレンドマイクロがサイバー攻撃のリスクを検証
トレンドマイクロとミラノ工科大学は共同で、産業用ロボットのセキュリティに関する調査を実施し、産業用ロボットへの不正アクセスの可能性について検証した。その調査レポートを踏まえながら、産業用ロボットのセキュリティリスクについて、トレンドマイクロの上田勇貴氏に話を伺った。 - 産業用ロボット市場は2025年に3兆円超え、協調ロボットが高い伸び示す
労働力不足や人件費高騰などを背景とした自動化ニーズに後押しされ、産業用ロボット市場は、2025年には2017年の約3倍、3兆3140億円市場にまで成長する。富士経済が産業用ロボットの市場調査資料を発表した。 - 産業用ロボットの故障予知アルゴリズムをPredix上で無償公開
電通国際情報サービスが、産業用ロボットの故障予知アルゴリズムをGE「Predix」開発者向けサイトで無償公開した。期間限定の公開だが、一般的な稼働データを利用するため、構築済の稼働監視システムを利用しながら、そこに故障予知機能を組み込める。 - ヤマハ発動機がIoTビジネスへ参入、産業用ロボット遠隔管理システムを共同開発
ヤマハ発動機とヤマハは、産業用ロボットの遠隔管理システムパッケージを共同開発し、2018年度内の発売を目指す方針を明らかにした。両社による製品の共同開発は「初」で、今回の協業によりヤマハ発動機は、FA領域におけるIoTビジネスへ本格的に参入する。