製造業のための製品・サービス情報サイト「TechFactory」で実施した読者/会員アンケート「設計開発者のための品質管理」(調査期間:2017年4月24日〜5月8日)の結果をレポート形式にまとめました。
現場の80%以上が品質問題に直面
80%以上の回答者が業務で「設計・製造品質の問題」に直面したことがあると回答。その原因としては「設計仕様の問題」(71.8%)が多く挙げられた他、「設計面での俗人的なミス」(48.6%)、「短納期での開発」(46.2%)、「組織的なコミュニケーションの問題」(41.7%)が目立った。複雑な製品開発を短期間で実現しなくてはならない設計・開発現場の苦労が見てとれる結果となった。
設計・製造品質に関する課題としては「設計技術者のスキルレベルの低下/品質技術の伝承」(63.6%)が最多。次いで「組織的なコミュニケーションの問題」(51.5%)、「短納期での設計・開発(48.7%)という結果となった。具体的な品質確保の取り組みとしては、「標準化」「効率化」「見える化」がキーワードとして浮き彫りとなった。
また約80%の回答者が、品質確保や品質問題の解決にICTツールが有効だと考えていることが分かった。特に「文書管理ツール」(50.5%)、「3次元CAD」(46.2%)、「CAE」(41.6%)への関心が高く、「3次元CAD」と「CAE」に関しては既に導入が進んでいる状況。一方、「PLM」や「ビッグデータ分析ツール」への期待も見てとれたが、実際の導入状況に関してはまだ活用が進んでいない様子がうかがえる。
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本電子ブックレットは、TechFactoryで実施した読者/会員アンケート「設計開発者のための品質管理」(調査期間:2017年4月24日〜5月8日)の結果を基に制作しています。
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