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4K/60p解像度に対応したHEVC/H.265コーデック:ソシオネクスト SC2M50
ソシオネクストは、4K/60pの解像度に対応したHEVC/H.265コーデックLSI「SC2M50」を開発した。YUV4:2:2フォーマット10ビット入出力を備え、プロフェッショナル向け映像機器に対応する。
高画質なHEVCコーデック機能を搭載
ソシオネクストは2017年4月、4K/60pの解像度やフレームレートに対応したHEVC/H.265コーデックLSI「SC2M50」を開発したと発表した。YUV4:2:2フォーマット10ビット入出力を備え、プロフェッショナル向け映像機器に対応する。2017年5月からサンプル出荷を開始し、量産出荷は2017年10月を予定している。
パッケージには25×25mmサイズの1361ピンFCBGAを採用。小型ながら、高画質なHEVCコーデック機能を備えた。消費電力は3.5Wで、電池駆動も可能だ。150W程度を必要とした従来製品と比べ、97%省電力化した。インタフェースには、PCI Express Gen2.0、USB2.0、UART、I2C、SPI、GPIO、HSSPIなどを装備している。
既に、複数のパートナー企業が同製品を搭載したコーデック装置を開発しており、2017年4月24〜27日に米国で開催される「NAB Show2017」では、SC2M50搭載のコーデック装置による4K映像のエンコード、デコードのデモを実施するという。
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