ソフトウェアテストの手法と施策(後編)「テストの施策」を反省する:IoTとAI、ビッグデータ時代のソフトウェアテスト(5)(1/7 ページ)
何らかの判断でソフトウェアテストの手法が選択できても、「どう実施するか」の施策もまた、重要な要素である。プログラマー個人からチーム、会社レベルまで、どのような施策をもってテストを実施すべきか検討していく。
ソフトウェアテストの種類は多く、その選択基準は「製品とプロジェクトに依存する」ために絶対の選択肢はないことをこれまでに確認してきた。しかし何らかの基準で選択が定まれば、後は実施することとなる。ここではソフトウェアテストの施策にはどのようなものがあり、どのように施策を考え、実施していくのかを見ていく。
【連載】IoTとAI、ビッグデータ時代のソフトウェアテスト
・第4回:ソフトウェアテストの手法と施策(中編) 幸せになれるソフトウェアテストの選び方
・第3回:ソフトウェアテストの手法と施策(前編) テストの分類
・第2回:ソフトウェアテストのコストと品質(後編)―現場と「上」で一緒に考える
・第1回:ソフトウェアテストのコストと品質(前編)―「テストの究極の問題」を考える
施策と言っても、会社全体として経営にも影響を与える施策から、プロジェクト単位で考えて運営していくもの、個人レベルで実施する施策などがある。一方、テストの施策は大昔から行われているが、うまく行っていないところも多い。その反省の意を表すためにも過去の施策も含めて、一緒に考えていく。
前回まではソフトウェアテストのいろいろな手法や、どういうときにどれを使えばいいのかの選択方針を見てきた。この中で会社全体のテスト方針も重要であると言ってきた。今回はソフトウェアテストを施策の面から見ていく。
IoTやAI、ビッグデータの時代になると、テストに対する施策も変わっていく。その予告としてここでは従来のソフトウェアテストの施策を見ていくことにする。
プログラマーがこっそりと行う単体テストの施策
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