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製造業でも無視できない「SDN」TechFactory通信 編集後記

ところで「SDN(Software Defined Networking)」に関心はありますか?情シスじゃないから関係ない、というワケにもいかないようです。

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「SDN(Software Defined Networking)」に関心はありますか?

 SDNとはソフトウェアによって仮想的なネットワーク環境を作る技術やコンセプトを指す言葉で、「ネットワーク仮想化」などいった表現をされることもあります。出自はIT分野ですが、製造業に携わる身でも無視できない概念となりつつあります。

TechFactory通信 編集後記

この記事は、2017年2月13日発行の「モノづくり総合版 TechFactory通信」に掲載されたTechFactory担当者による編集後記の転載です。

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 通常、ネットワーク構成といえばハブやスイッチ、ルーターなど物理的な装置を組み合わせて作り上げる必要があり、それぞれの調整が必要となります。ですが、SDNの概念を導入した場合、物理的な装置を仮想化することで個別の装置に対する逐一の操作や設定は必要なくなり、管理の利便性が向上します。

 SDNという言葉そのものは2012年ごろから耳にする機会が増えていましたが、ここに来て製造業からの注目も高くなっています。それは製造業にとっての大きな関心事である「スマートファクトリー」や「IIoT」「インダストリー4.0」といった考え方の具体化にSDNが有用であると認識され始めているからです。

 スマートファクトリーやIoTなどの考えを製造業が具体化する際、最終的には製造装置や生産ラインから取得した情報をオフィス系システムとも連携させて構築する必要が生じます。SDNによって得られるネットワーク構成の柔軟性は、製造業IoTの構築に大きな助けとなると予想できます。

 ただ、これまでSDNはIT部門を対象とした、ネットワーク運用の負荷軽減やセキュリティ確保を目的とした導入がその多くを占め、その導入企業も中堅以上の大企業に限られてきたという過去があります。製造業IoTの実現に有用であるとしても、製造業での導入事例に乏しいのが現状でしたが、その風潮が変わるかもしれません。NECが大々的に製造業に向けたSDN導入支援を開始するからです。

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