「身代金要求」と聞くと誘拐事件か? と思ってしまいますが、最近では“サイバー世界”の言葉としてよく耳にするようになりました。その犯人は「ランサムウェア」です。ランサムウェアとは、個人や法人が所有するデータを不正に暗号化したり、PCなどの端末自体をロックしたりすることで“使用不能な状態”に陥れ、「元に戻してほしければ○○円支払え!」といった要求を突き付ける不正プログラムのことです。いきなりPCがロックして画面にドクロマークと要求金額が! 何ていうことが本当に起こり得るのです。その手口は、現実世界の身代金要求事件に近いものがあります。
先日公開した記事「標的型ランサムウェアが日本企業を襲う!? IIoTシステムを狙った攻撃にも注意」の通り、昨年(2016年)は「国内における“サイバー脅迫元年”」だったそうで、世界的に猛威を振るっているランサムウェアに加えて、企業情報を狙った標的型サイバー攻撃、公開サーバを狙った攻撃などが目立ったといいます。
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製造業も危ない! 日本企業を狙ったサイバー攻撃が本格化
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