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モーションフィールドネットワーク「MECHATROLINK」が中国の推奨国家標準に採択:安川電機
安川電機は、同社のモーションフィールドネットワーク「MECHATROLINK」が、中国国家標準の推奨国家標準「GB/T18473-2016」に採択されたと発表した。
安川電機は2016年12月、同社のモーションフィールドネットワーク「MECHATROLINK(メカトロリンク)」が、中国国家標準の推奨国家標準「GB/T18473-2016」に採択されたと発表した。これにより同社は、中国市場におけるモーションコントロール事業の拡大を目指し、MECHATROLINKのさらなる普及・推進を進める。
MECHATROLINKは、産業用装置の高機能化・高精度化を可能とする、コントローラーと各種コンポーネントを接続するネットワーク技術。高速な制御周期を必要とするサーボなどの駆動形ネットワークと、I/O系のネットワークを1つに統合できるのが特徴。高い制御性能により、現在は半導体や液晶、LEDなどの他、工作機械、板金加工、巻線機械、ロボット、食品機械、薬品検査などの装置に使われている。
中国国家標準とは、中国の「中華人民共和国標準化法」で定められている技術基準を指す。MECHATROLINKが採択されたのは、工業機械電気設備のコントローラーとドライブ間のリアルタイムシリアル通信に関する規格となる。
同社は、1990年代前半にMECHATROLINKを開発し、2003年にその技術を公開した。2005年には製品開発メンバーやユーザーなどで構成する「MECHATROLINK協会」を設立し、日本や欧米、アジアでMECHATROLINKを推進してきた。
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