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可視光から光通信まで1台で測定する光スペクトラムアナライザー:横河メータ&インスツルメンツ AQ6374
横河メータ&インスツルメンツが光スペクトラムアナライザー「AQ6374」を販売開始。同社「AQ6315」の後継製品で「可視光から光通信まで1台で測定できる」(同社)測定範囲の広さが特徴だ。
横河メータ&インスツルメンツは2017年1月10日、光スペクトラムアナライザー「AQ6374」を同年1月11日より販売開始すると発表した。同社「AQ6315」の後継製品。
光スペクトラムアナライザーは半導体レーザーやファイバーレーザなど光デバイスの光波長成分を分解し、波長特性を評価するために使用される測定器だが、新製品は350〜1750nmの測定域を持ち、「可視光から光通信の範囲までを1台で測定できる、業界唯一の光スペクトラムアナライザー」(同社)として登場する。
測定可能な波長範囲は前述の通り350〜1750nm。データ取得の最高分解能は2pm、最大波長サンプル数は10万ポイントを実現しており、広範囲の波長を1回で高精度に評価解析することができる。また、被測定光のピーク光と近接したスペクトルを分離する性能(近傍ダイナミックレンジ)も高く、半導体と光ファイバー、双方の開発に利用できる。
加えて、特定波長の測定に影響を与えてしまう光器内部の水蒸気を除去する機構を採用した他、分光器の原理上発生してしまう高次回折光(入力光波長の2〜3倍)の影響を低減する機能も搭載することで測定精度を高めている。
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