カーナビとスマホの連携操作を1台のロボットで! テスト自動化システム新版:日本ノーベル Quality Commander
日本ノーベルは、カーナビやスマホといった組み込み機器のソフトウェアテストを自動化する「Quality Commanderシリーズ」の最新版、「Quality Commander 7」の販売を2016年7月1日から開始する。
日本ノーベルは2016年5月10日、カーナビゲーションシステム(以下、カーナビ)やスマートフォンといった組み込み機器のソフトウェアテストを自動化する「Quality Commanderシリーズ」の最新版、「Quality Commander 7」の販売を同年7月1日から開始すると発表した。
Quality Commanderは、組み込み機器の操作や実行結果の判定を自動で行い、その結果をデータベース化する自動テストシステム。ロボットアームを用いた操作の自動化やカメラを用いたテスト結果のキャプチャー、強力な画像処理などが特長として挙げられ、家電や車載機器などの開発現場で活用されている。また、OS環境で動作するソフトウェアの自動テストや24時間定点観測、シミュレーターソフトの自動操作による製品試験などの用途にも利用されているという。
新バージョンの車載機器向け6軸ロボットシステムでは、カーナビに加え、スマートフォンやタブレット端末などのタッチパネル機器を配置できる新レイアウトを採用。1台のロボットでカーナビとスマートフォンの2種類の機器を自動操作でき、カーナビ経由での発着信試験の自動化なども行えるようになった。また、CDスロットへのディスク挿抜時における残留状態をセンサーで検知することで、ディスク挿抜試験の自動化を実現。その他、試験運用時の作業性向上のため、ロボット筐体前面の操作部をタッチパネル化した他、作業床の高さや扉の構造を見直したという。
その他のラインアップの特徴として、Quality Commander 7では、2点押しテストが可能な直交型ロボット2台配置タイプを追加。さらに、Android端末、Windows PCの自動制御に関する新機能の追加や、GNOMEデスクトップ環境への対応などが行われている。操作性についても、画像判定のバリエーション追加やサーチコマンドの簡易入力機能、CSVファイルアクセス機能拡張といった改善が図られている。
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