メカトラックス ラズベリーパイ屋外稼働キット
太陽電池と通信モジュールを搭載、防水のラズパイ屋外キット
産業用にも広く使われている「Raspberry Pi」を、屋外でも利用可能にするキットが販売開始された。太陽電池と3G通信モジュールを備えており、電源や通信配線も不要だ。
本来は教育用として企画開発されながら、2016年には約200万台が産業用途向けとして出荷されたシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」。シリーズ累計1000万台を越える台数を出荷しており、なおもその需要は高まる一方。その需要に対応すべく、2016年秋には愛知県にあるソニーの稲沢工場でも生産が開始されている。
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そのRaspberry Piを産業用として利用する際、いくつかの解決すべき課題が浮上する。元来が産業用製品ではないので工業規格に沿った設置にはケースやジャスターが必要となる他、各種コネクター類も堅牢とは言い難いため耐久性を求めるならば何らかの手段を講じる必要がある。
あくまでもシンプルなボードコンピュータであるため、産業利用に際しては用途に応じた物理的なカスタマイズが必要となる製品であるが、農場や水路などの見守りといった「屋外での利用」に際しては防水や電源確保などの面からハードルが高かった。そこでメカトラックスが販売を開始したのが、太陽光パネルや通信モジュールを防水ケースに収めた「ラズベリーパイ屋外稼働キット」だ。このキットだけで場所を選ばずにRaspberry Piの動作環境を構築できる。
間欠運転で太陽光パネルと蓄電池を小型化
このキットには同社オリジナルの電源管理モジュール「slee-Pi」、太陽光パネルとバッテリー、3G通信モジュール、防水ケースなどで構成されている。
電源管理モジュールは省電力を目的にRaspberry Piを間欠運転させるためのもので、10分間隔の間欠動作(10分間のうち約1分間の稼働)とすれば、消費電力を約80%削減可能であり、太陽光パネル(20W)と蓄電池(12V/20Ah)の小型化に貢献したという。
通信モジュールはRaspbianで動作する「3GPi」がセットされており、SIM(NTTドコモ/ソフトバンク対応)を差し込むだけで容易にクラウドへの接続が可能となる。この3GPiはAzureの認証プログラムである「Azure Certified for IoTデバイス」を取得している。
これらは全てIP66相当の防水ボックスに収納されており、太陽電池パネルもこのボックスに取り付けられている。ボックス内部にはまだ余裕があるのでセンサー用基板やデータロガーを収納しておくこともできる。外部配線を施すための防水ケーブルグランド(8つ)も用意されている。ラズベリーパイ屋外稼働キットの価格は19万8000円(税別)だ。
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