宮田健の「セキュリティの道も一歩から」(105)
サイバー世界はもはや“有事” 2025年はセキュリティを自分ごとにしよう(2/2 ページ)
マルウェア対策ツールやEDRが十分浸透したからこそ?
裏を返すと、これまでその必要性が叫ばれ、そして日本においても十分浸透しているマルウェア対策ツールやEDR(Endpoint Detection and Response)が行き渡ったからこそ、攻撃が進化したと判断できるかもしれません。通常のEDRでは検知できない方法を探した結果が、今日のこういった高度な攻撃につながっていることは否定できません。そういう意味で、われわれは「ある程度勝利した」といえますが、「戦いは次のステージに進んだ」ともいえます。この勝負は、残念ながらまだまだ続きそうです。
このような注意喚起は、今後も続くでしょう。その際は、必ず、すぐに内容をチェックしてほしいと思います。記載されている内容を完全に理解する必要はありませんが、最低限“どのような攻撃の種類で、自分の想像の範囲内のものであるかどうか”の把握だけはしておきましょう。
加えて、注意喚起の後半には必ず「対処例と緩和策」といった項目が含まれているはずです。ポイントはそこです! 今回紹介した注意喚起にも対策ポイントがリストアップされているので、まずはその内容を参考にして対策を進めるべきでしょう。
重要なのは、対策として“システム管理者向け”だけでなく、“従業員向け”もあることです。おそらく、まだ従業員レベルでは「セキュリティはセキュリティ担当がやればいい」という認識が大半かもしれません。しかし、もはやサイバー攻撃は国対国、国対組織の大きな枠で行われます。当然、その中にいる従業員も“自分ごと”として考えなければなりません。従業員一人一人がそういう時代であることを認識すべきなのです。その意味で、今回の注意喚起は“国民全員に向けたものである”といえるでしょう。
今回の内容が組織、従業員一人一人の意識変革のきっかけになれば幸いです。もしあなたがセキュリティ担当であれば、この話題をぜひ同じ部署やチームの皆さんと共有していただければと思います。決して、ムダな知識ではないはずですから。
著者紹介:
宮田健(みやた たけし)
元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め、趣味と仕事を公私混同しつつ日々試行錯誤中。
2019年2月1日に2冊目の本『Q&Aで考えるセキュリティ入門「木曜日のフルット」と学ぼう!<漫画キャラで学ぶ大人のビジネス教養シリーズ>』(エムディエヌコーポレーション)が発売。スマートフォンやPCにある大切なデータや個人情報を、インターネット上の「悪意ある攻撃」などから守るための基本知識をQ&Aのクイズ形式で楽しく学べる本です。
筆者より:TechFactoryでの本連載では、ITセキュリティの「あるべき論」「正論」だけでなく、モノづくりに携わる方たちに「気楽に」「楽しく」セキュリティを考えていただけるように、さまざまな話題を取り上げたいと思います。「セキュリティっていわれてもねえ……」と思わず考えてしまった皆さんに覚えていただけるようなコラムにしたいと思います。お楽しみに!
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宮田健の「セキュリティの道も一歩から」
「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。でも堅苦しい内容はちょっと苦手……という方に向けて、今日から使えるセキュリティ雑学・ネタをお届けします。
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